カードローンでは、初めて借りるときなどに「無利息期間」があるが、これはボーナスが近づくこの時期こそ、返済の計画も立てやすいのでぜひ活用したい。ただ、使ったことがない人が勘違いしやすい注意点もある。
多くのカードローン会社で行なっている「30日間利息無料」
「30日間利息0円」とは、カードローンで借り入れたお金に本来つく利息が、30日以内に返せば無料になるというサービスで、たとえば、今日お金を借りて翌週返せば利息はつかず、借りた金額のみ返せばよいといった具合だ。
ほとんどの場合、無利息になるのは初めての契約に限られ、過去に契約した人は対象外だ。無利息になる期間は30日間が多いが、60日間や180日間(条件による)と長い無利息期間を設けているところもある。
さらに、利息が付かないだけでなく初回契約でポイントがもらえるカードローンもあるので、上手に使えばポイント分だけ得をすることにもなる。
このように便利なサービスだが、注意点もある。
注意1 カードローンを複数契約すると審査に影響する
無利息期間の条件が「初めての契約限定」のため、あちこちのカードローン会社で契約する人もいるが、契約履歴は信用情報に記録され、多くのローン会社と取引履歴が残っていると、別のローンの審査時に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要だ。
また年収の3分の1以上の借り入れができないという規制にも引っ掛かりかねない。
あちこちでカードローンを契約すると、管理が複雑にもなるので、既にカードローンを複数契約している人は、新規の契約は慎重に考えたい。
注意2 無利息期間「30日=1ヵ月」ではない
無利息期間が「30日」とある場合、「1ヵ月」ではないことにも注意が必要だ。
たとえば7月1日に借り入れした場合、30日無利息の適用を受けるには7月30日までに返さないといけない。月末の31日までと思いがちだが、それだと1日分の利息が発生してしまう。
また、無利息期間がいつ始まるかにも注意しよう。借り入れ前であっても、契約をしたら無利息期間がスタートするカードローンもある。つまり、審査が下りて契約がスタートしたらすぐに借り入れしないと、お金を借りないまま無利息期間が終わってしまうことになるのだ。
多くの会社では6月から7月ごろには夏のボーナスが出るため、それまでの期間、お金を借りようと考えている人は少なくない。ボーナスが出る日と、無利息期間を計算して、 いつ借りていつ返すか、しっかり計画を立てて「30日間利息0円」の仕組みを活用するといいだろいう。
文/編集・dメニューマネー編集部