カードローンの返済額は自動で決まる?追加の「臨時返済」で利息がどれだけ減るか【シミュレーション】

2024/06/24 07:00

カードローンの毎月の返済額は借り入れ金額によって“自動的に”決まり、これを「約定返済」といいますが、これとは別に「臨時返済」もできます。「約定返済」だけだと返済期間が長引くので、「臨時返済」もしたほうが早く返せます。毎月の支払額の決まり方と臨時返済した時との利息の違いを見ていきましょう(文中シミュレーションは一例で、条

カードローンの毎月の返済額は借り入れ金額によって“自動的に”決まり、これを「約定返済」といいますが、これとは別に「臨時返済」もできます。「約定返済」だけだと返済期間が長引くので、「臨時返済」もしたほうが早く返せます。毎月の支払額の決まり方と臨時返済した時との利息の違いを見ていきましょう(文中シミュレーションは一例で、条件や借入日によって金額は変わります)。

カードローンの毎月の返済額は自動的に決まるが……

毎月返済しなければいけない最低金額・約定返済額は、多くのカードローンでは、借入残高によって自動的に決まりますが、最終借入残高で返済額が決まる(完済もしくは追加で借りるまで変わらない)場合と、前月末の残高で返済額が決まる(返済して借入残高が減ると返済額も減る)場合があるので、借りる前に確かめておきましょう。

たとえばあるカードローンでは、借入残高が2万円以下なら毎月1000円、2万円超5万円以下なら2000円、5万円超7万円以下なら3000円という具合です。

約定返済の額は、たいてい無理なく毎月返済できる額になっていますが、「もっと早く返したい」「毎月の返済額をもうちょっと増やしたい」場合は、臨時返済できます。住宅ローンの繰り上げ返済のようなイメージです。

毎月1万円返せる人が、約定返済額が4000円の場合、足りない6000円を臨時返済するといった形です。

ただ臨時返済は手数料がかかることもあるため確認が必要です。

20万円借りた場合 臨時返済すると利息がどれくらい減るかシミュレーション

約定返済は、無理なく返せるであろう額に設定されていますが、その分、返済期間が長くなりがち。早く返したほうが支払う利息は少なくなりますので、臨時返済できるなら、したほうがよいでしょう。

たとえば20万円借りた場合を考えてみましょう。金利が年率12%、約定返済額が8000円(完済まで変更なし)なら、返済までに2年5ヵ月かかり、利息は3万1283円です。

しかし、毎月1万円ずつ臨時返済して、約定返済の8000円とあわせて毎月1万8000円返すとすると、返済までにかかるのは1年に短縮され、支払う利息も1万3076円となり、約1万8000円減らせます(ただし、これは臨時返済に手数料がかからない場合を想定しています)。

毎月の臨時返済が大変なら、途中で何度か臨時返済するという方法もあります。たとえば、借りてから6ヵ月ごと12ヵ月後の6万円ずつにまとめて臨時返済した場合では(ボーナス払いのようなイメージ)、支払う利息は1万6210円となり、約1万5000円減らせます。

カードローンは約定返済だけではなく臨時返済も大切

カードローンの約定返済額は、あくまでも「毎月、少なくとも返済しなければいけない額」です。臨時返済を行わないと返済期限が長くなり、利息の負担も重くなるので、臨時返済も併用したいところです。

ただし臨時返済をした月も約定返済を求められます。上の例では、1万円臨時返済したからといって、8000円の約定返済をしなくていいわけではありません。

臨時返済をし過ぎて約定返済ができなくなったり、生活が苦しくなったりするのは良くないので、適度な額に抑えましょう。

文・浜崎遥翔(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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