2022年から高校での金融教育が義務化され、行われていますが、金融・決済領域で事業開発やコンサルなどを行っているインフキュリオンが行ったアンケート調査で、「学校で行って欲しい金融教育」の中で一番多かった答えは次のうちどれでしょうか?
① 生命保険や損害保険
② キャッシュレス決済
③ 株式投資や投資信託など資産形成
「個人」で学べばいいと思われている金融サービスも
インフキュリオンが行った「決済動向2024年上期調査」は全国の16歳〜69歳男女を対象。2024年4月上旬にインターネットで行われ、2万人を対象に行われ、一部は824人から回答を得たそうです。
この調査で、「社会人にとって必要な金融サービスの知識」もたずねており、回答の選択肢に「社会人に必要なので学校などで教えたほうがよい」「社会人に必要だが、個人で学べばよい」「社会人にあまり必要ない」「わからない」があり、このうち「学校などで教えたほうがよい」という回答が1番多かったのはどれか、というクイズです。
「社会人に必要なので学校などで教えたほうがよい」と「社会人に必要だが、個人で学べばよい」の両方を足した、「社会人にとって必要な金融サービス」として最も多かったのは「生命保険や損害保険」でした。次に「キャッシュレス決済」、3位が「株式投資や投資信託などの資産形成」でした。
しかしこれは、あくまで「社会人に必要なので学校などで教えたほうがよい」と「社会人に必要だが、個人で学べばよい」という2つの回答をあわせたものです。
「社会人に必要なので学校などで教えたほうがよい」だけならどれが一番多かったかというと、「株式投資や投資信託などの資産形成」でした。答えは③。
なお、上位3回答の選択肢の割合は次のとおりです。
金融サービス……学校で教えたほうがよい/個人で学べばよい/2回答の合計
「生命保険や損害保険」……44%/37%/81%
「キャッシュレス決済」……38%/43%/81%
「株式投資や投資信託などの資産形成」……45%/34%/79%
ここから分かるのは、「キャッシュレス決済は資産形成よりも重要度が高いと思われているものの、学校より個人で学べばよいと思われている」ということでしょう。
なお4位以下はこうなっています。
「住宅ローン」……32%/44%/76%
「その他のローン(教育・自動車など)」……32%/42%/74%
「キャッシングやカードローン」……34%/32%/66%
「仮想通貨」……22%/30%/52%
「仮想通貨」は「社会人にあまり必要ない」が27%となり、ほかのサービスと比べて最も高い割合となりました。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・田之尻 美希