銀行員は見た!老後破産してしまう夫婦の特徴3選

2021/09/25 10:30

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老後破産のリスクが高い夫婦はどんな夫婦でしょうか?この記事では老後破産してしまう夫婦の特徴的な3つのケースと、そのような夫婦が老後破産を回避する方法をあわせてご紹介します。定年時に多額の住宅ローンが残っている夫婦銀行員から見れば、定年時に多額の住宅ローンが残っている夫婦は老後破産のリスクが高めです。定年後に住宅ローンが

老後破産のリスクが高い夫婦はどんな夫婦でしょうか?この記事では老後破産してしまう夫婦の特徴的な3つのケースと、そのような夫婦が老後破産を回避する方法をあわせてご紹介します。

定年時に多額の住宅ローンが残っている夫婦

銀行員から見れば、定年時に多額の住宅ローンが残っている夫婦は老後破産のリスクが高めです。

定年後に住宅ローンが残る夫婦は老後破産に至るリスクが高い

定年後に住宅ローンが残る夫婦は返済で生活が苦しくなって貯蓄も減り、老後破産に至る確率が高くなります。また、退職金でローンを完済できても、それで老後資金が枯渇して老後破産に陥る場合もあります。

繰り上げ返済は鉄則!リバースモゲージやリースバックの検討も

そのような老後破産を防ぐには、定年前に住宅ローンの繰り上げ返済を行ってローン残高をゼロまたは最小限に減らすことが鉄則です。

それが難しい場合は次の対策も視野に入ります。

・リバースモゲージ
自宅を担保にしてお金を借り、自らの死後残った自宅や預貯金等で返済できるサービス

・リースバック
自宅を売却して現金化した後、売却した家を借りて住み続けられるサービス

定年時点で住宅ローン未完済の夫婦は以上の対策で老後破産を回避しましょう。

生活レベルを下げられない夫婦

老後も生活レベルを下げられない夫婦もまた、老後破産の危険があります。

生活レベルを下げないと支出過多で老後破産に陥りやすい

生活レベルを下げないと毎月支出過多になります。その結果急激に貯蓄が減って早々に老後資金が枯渇し、老後破産の危険に陥ります。

毎月必ず発生する費用の削減から始めると生活レベルを下げやすい

その対策として、毎月必ず発生する費用の削減から始めると生活レベルを下げやすいでしょう。例えば、以下のようなことを検討してみましょう。

・格安スマホへの乗り換えで携帯料金を下げる
・保険の内容を見直して月々の保険料を下げる
・子どもの自立後は狭い物件に引っ越して家賃を下げる
・電力やガスの契約プランの見直しを行う

子どもや孫にお金をかけすぎる夫婦

子どもや孫にお金をかけすぎる夫婦も老後破産に至る危険があります。

子どもや孫にお金をかけすぎると老後の生活が苦しくなる

老後資金数千万円程度の一般の夫婦が、年間数十万~数百万円単位で子どもや孫に学費などの援助を行えばたちまち資金は枯渇します。

その結果、生活が苦しくなって老後破産に至る可能性が高くなります。子どもや孫にお金をかけるのはほどほどにすべきでしょう。

成人の子どもが働けない場合は?

ただ、成人の子どもが引きこもりや病気などで働けなくなり、親が子どもを養うことになった結果、老後破産に陥る場合もあります。その典型例がいわゆる「8050問題」です。

その場合は夫婦でその問題を抱えると親子で老後破産する恐れがあります。

その対処法としてまず、生活困窮者の相談窓口、家族会、NPO、地域包括支援センターなどに相談しましょう。その上で適切な支援やアドバイスを受けるなどの対策を早急にとる必要があります。

事前の適切な対処で老後破産は防げる

事前に適切な対処を行えばそれを回避することも可能です。ぜひ手遅れになる前に対処を行い、少しでも老後の安心材料を増やしましょう。

文・
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

(2021年9月21日公開記事)