クレジットカードで家計の支払いをするとポイントが貯まるだけでなく、記録が残るため、家計管理の手間を減らせますが、クレカは“後払い”のため、家計簿に書くタイミングをいつにするか、どうやって使いすぎないようにするかを考える必要があります。

家計簿に書くのは「使うたび」？「引き落とし日」にまとめて？

カード払いを家計簿につけるタイミングとして考えられるのは、カードで支払いをした日、または引き落とし日ですが、引き落とし日にまとめて書くとよいでしょう。使うたびにつけるのは面倒だからです。

いずれにせよ、大切なのは家計簿につけるタイミングを決めることです。今月は「カードを利用した日」、翌月は「引き落とし日」としていると、漏れたり二重記帳したりする恐れがあります。

家計簿アプリを使っているなら、クレカをアプリに連携させておけば悩む必要がありません。

予算を決めてこまめに利用歴を確認する

家計の主な支出をカード払いにする際の注意点は、家計簿をつけるタイミングだけではなく、変動費の予算を決めておいたほうがいいということです。

たとえば、食費はいくらまで、レジャー費はいくらまでといった形です。クレカは後払いなので、使いすぎてしまうかもしれないからです。

このルールを守るために、カードを使ったらアプリで予算の残りを確かめるようにしましょう。利用履歴の確認を習慣にすると、身に覚えのない不正利用にも早く気づけるようになります。

使いすぎが心配なら「固定費」だけカード払いにする方法も

それでもやはり使いすぎが心配な人は、「変動費」ではなく、保険料や家賃などの「固定費」だけをカード払いにするのも1つの方法です。固定費は、だいたい毎月同じ額かかるので、把握しやすいからです。それと同時に、変動費である食費などもしっかりと予算を守りたいなら、クレカではなく、現金や電子マネーなどで管理するとよいでしょう。

ただし、保険料や通信費などで、口座引き落としかクレカ払いかを選べる場合、クレカのほうがポイントが貯まってお得です。この点も踏まえて、自分が一番管理しやすい方法を見つけましょう。

文・松田聡子（ファイナンシャル・プランナー）
編集・dメニューマネー編集部