よく利用するドラッグストアでポイント多重取りができると、「塵も積もれば山となる」で長い目で見たときに大きなお得となる。ここでは、最大6重取りが可能なウエルシアでのポイント多重取り方法を紹介しよう。
ウエルシアでポイント多重取りするための基礎知識
ポイント多重取りとは、1回の支払いによりクレジットカードのポイントやスマホ決済の利用ポイント、共通ポイントなどを一度に獲得することをいう。
2重にポイントを獲得すると「ポイント2重取り」、3重に獲得すれば「ポイント3重取り」となる。難易度は高いが、ウエルシアではポイント6重取りも可能だ。
まず、ウエルシアにおけるポイント多重取りの基礎知識を紹介しておこう。
ウエルシアで貯まる共通ポイントは「Tポイント」
ウエルシアでは、「Tカード」の提示により購入金額の1%分に相当する「Tポイント」が貯まる。ウエルシア店舗では月曜日にポイント2倍となるほか、毎月15日・16日は「シニアズデー」として60歳以上の客はポイント3倍となる。
さらに、毎月20日に200ポイント以上の「Tポイント」を使って購入すると1.5倍分の買い物ができる仕組みもある。
「Tカード」を持っていない場合はウエルシア店舗でも発行可能だ。ウエルシアグループアプリに「モバイルTカード」を登録して「Tポイント」を貯められる。
ほとんどのクレジットカードで支払い可能
ウエルシアではほとんどのクレジットカードを使え、クレジット決済によりクレジット利用ポイントを獲得できる。
クレジット支払いをするなら、ポイント還元率の高いカードや、「Tポイント」が直接貯まるカードがおすすめだ。
スマホ決済のおすすめは「ファミペイ」「d払い」
ウエルシアでは、主要なスマホ決済(バーコード決済)がひととおり利用可能だ。中でもおすすめは、「Tポイント」が貯まるクレジットカード「ファミマTカード」と相性のよい「ファミペイ(FamiPay)」、高還元の2重取りをしやすい「d払い」の2つとなる。
電子マネー決済なら「楽天Edy」+「リクルートカード」
ウエルシアが推奨している電子マネーに「Tマネー」がある。これは「Tカード」をそのまま使える電子マネーだ。「Tカード提示」による獲得ポイントとは別に、月間累計利用金額に応じて0.2%のポイントが付与される。ただし、「Tマネー」へのクレジットチャージではポイントは付与されないので、ポイント多重取りには向かない。
一方、「楽天Edy」は「リクルートカード」との組み合わせによる2重取りで高還元率を狙えるのでおすすめできる。
なお、ウエルシアでは後払い式電子マネーの「QUICPay」も使えるが、獲得できるのはクレジット利用ポイントだけだ。電子マネーの利用ポイントは付与されないため、これもポイント多重取りには向かない。
「Kyash」について
「Kyash」はポイント多重取りで重宝されてきたプリペイドカードだ。具体的には、クレジットカードで「Kyash」にチャージすると、クレジット利用ポイントと「Kyash」支払い時のポイントの2重取りとなる。
ただし、2021年2月にポイント付与率が改定されたため、多重取り時のメリットは薄くなった。具体的にはクレジットチャージした分(Kyashバリュー)で支払う際のポイント還元率が0.2%だ(月間付与上限100ポイント=5万円利用分)。
一方で、2020年11月に本人認証サービス(3Dセキュア)に対応したことにより、スマホ決済へのチャージが可能となった。そこで現在、クレジットカードから「Kyash」へチャージし、「kyash」からスマホ決済へチャージ(あるいはひも付け)することによるポイント3重取りが可能だ。
つまり、クレジットカードからスマホ決済へのチャージの間に「Kyash」をはさむことで、月間5万円のチャージまで0.2%を上乗せできる。
なお、「Kyash」へチャージできるクレジットカードは、VISAまたはMasterCardブランドのカードのみである。
ウエルシアでポイント多重取りする6つの方法
それではウエルシアでポイント多重取りする方法について、具体例を挙げて紹介しよう。
【Tポイント+クレジット決済】でポイント2重取り
クレジットカードを持っているなら、まずお手軽なのが「Tポイント」と、クレジット利用ポイントの2重取りだ。後払い式電子マネーの「QUICPay」がカードに搭載している場合は、それで支払っても同じようにクレジット利用ポイントを獲得できる。
クレジットカードを何枚か持っている場合は、ポイント還元率がより高いものを選択しよう。ポイントをまとめることを重視するなら、クレジット利用ポイントとして1%分の「Tポイント」が付与される「ヤフーカード」がおすすめだ。
クレジット利用ポイントとして1.2%分のポイントが付与される超高還元率の「リクルートカード」のほか、1%還元の「dカード」「楽天カード」などもおすすめできる。
《ウエルシアでのポイント獲得例》
クレジットカード名 | 「Tポイントカード」の 還元率 | クレジット利用 ポイント還元率 | 合計還元率 |
---|---|---|---|
ヤフーカード | 1% | 1% | 2% |
dカード | |||
楽天カード | |||
リクルートカード | 1.2% | 2.2% |
【Tポイント+電子マネー+クレジット決済】でポイント3重取り
支払い時にポイントが付与される電子マネーにクレジットカードでチャージすると、電子マネーの利用ポイントとクレジット利用ポイントの2重取りだ。そこへ「Tポイント」がプラスされると3重取りとなる。
おすすめの組み合わせは、1.2%還元の「リクルートカード」(VISAブランドかMasterCardブランドを選択)で、利用時に0.5%分のポイントが付与される「楽天Edy」にチャージすることだ。
ただし、「リクルートカード」では、月間3万円を超える電子マネーチャージ分に対してはポイントが付与されないので、その点のみ注意したい。
《ウエルシアでのポイント獲得例》
クレジットカード名 | 「Tポイントカード」の 還元率 | クレジット利用 ポイント還元率 | 「楽天Edy」 利用ポイント還元率 | 合計還元率 |
---|---|---|---|---|
リクルートカード | 1% | 1.2% | 0.5% | 2.7% |
【Tポイント+スマホ決済+クレジット決済】でポイント3重取り
スマホ決済へのチャージ(あるいはひも付け)をクレジットカードで行うことで、Tポイント+スマホ決済利用ポイント+クレジット利用ポイントの3重取りが可能となる。
例えば、「d払い」であれば支払い時に0.5%分の「dポイント」が付与されるので、「dカード」を決済カードとしてひも付けるとクレジット利用ポイントとして付与される1%分の「dポイント」と合わせて合計1.5%分のポイントを獲得できる。そこに「Tポイントカード」の提示分として1%分の「Tポイント」をプラスすれば、3重取りとなる。
一方、「ファミペイ」は、クレジットカードからのチャージは「ファミマTカード」のみ可能。チャージ時にはクレジット利用ポイントは付与されないが、「ファミペイ」に0.5%の「ファミペイボーナス」が付与される。支払い時に0.5%の「ファミペイボーナス」が加わり、そこに「Tポイント」1%分がプラスされて3重取りとなる。
《ウエルシアでのポイント獲得例》
クレジット カード名 | 「Tポイントカード」の 還元率 | クレジット利用 ポイント還元率 (「ファミペイ」は チャージ時のポイント) | 「d払い」 「ファミペイ」 利用ポイント還元率 | 合計還元率 |
---|---|---|---|---|
dカード | 1% | 1% | 0.5% | 2.5% |
ファミマTカード | 0.5% | 2% |
【Tポイント+スマホ決済+Kyash+クレジット決済】でポイント4重取り
クレジット決済によりチャージした「Kyash」から、スマホ決済にチャージ(あるいはひも付け)することで、クレジット利用ポイント+「Kyashポイント」+スマホ決済利用ポイントの3重取りとなる。ここに「Tポイント」もプラスすれば4重取りだ。
ただし、スマホ決済にチャージ・ひも付け可能な「Kyash」は「Kyash Card」という種類となり発行が有料(900円)となる。すでにそのカードを持っているならいいが、「Kyash Card」を新たに作るならその点には留意しておきたい。
《ウエルシアでのポイント獲得例》
クレジット カード名 | 「Tポイントカード」の 還元率 | クレジット利用 ポイント還元率 | Kyashポイント | 「d払い」利用 ポイント還元率 | 合計還元率 |
---|---|---|---|---|---|
dカード | 1% | 1% | 0.2% | 0.5% | 2.7% |
リクルートカード | 1.2% | 2.9% |
【Tポイント+スマホ決済+クレジット決済+楽天Pasha】でポイント4重~5重取り
「Tポイント」とスマホ決済利用ポイント、クレジット利用ポイントは3重取りと同じ組み合わせとなるため、ここでは「楽天Pasha」を説明する。
「楽天Pasha」とは、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアで対象商品を購入した上で、購入時のレシートを撮影して送信すると商品ごとに設定された「楽天ポイント」が付与されるサービスだ。
そこで、その対象商品は先の3重取りに「楽天Pasha」を加えてポイント4重取りとなる。
さらに、月曜日にポイント2倍となる仕組みや、毎月15日・16日の「シニアズデー」に60歳以上の客がポイント3倍となる仕組みでの倍付け分を多重取りとしてカウントするなら、実質5重取りになると考えていいだろう。
「楽天Pasha」の仕組みでは、この4重~5重取りでのポイント還元率は確定できない。しかし、「Tポイント」+スマホ決済+クレジット決済の3重取りよりも多くのポイントを獲得できるのは確かだ。
《ウエルシアでのポイント獲得例》
クレジット カード名 | 「Tポイント カード」の 還元率 | 月曜日 「Tポイント」 倍付け分 | クレジット 利用ポイント 還元率 | 「d払い」 利用ポイント 還元率 | 「楽天Pasha」 楽天ポイント 獲得分 | 合計還元率 |
---|---|---|---|---|---|---|
dカード | 1% | 1% | 1% | 0.5% | +α | 3.5%+α |
リクルートカード | 1.2% | 3.7%+α |
【Tポイント+スマホ決済+Kyash+クレジット決済+楽天Pasha】でポイント5重~6重取り
さらに、上記の4重〜5重取りの例におけるクレジット決済とスマホ決済の間に、「Kyash」をはさんだチャージ方法により最大で6重取りも可能だ。その場合、4重〜5重取りにおけるポイント還元率に「Kyashポイント」0.2%分がプラスされる。
《ウエルシアでのポイント獲得例》
クレジット カード名 | 「Tポイント カード」の 還元率 | 月曜日 「Tポイント」 倍付け分 | クレジット 利用ポイント 還元率 | Kyash ポイント | 「d払い」 利用ポイント 還元率 | 「楽天Pasha」 楽天ポイント 獲得分 | 合計還元率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
dカード | 1% | 1% | 1% | 0.2% | 0.5% | +α | 3.7%+α |
リクルートカード | 1.2% | 3.9%+α |
ウエルシアをよく使うなら最低でも3重取りは狙いたい
ここでは6重取りまでのパターンを紹介したが、「Kyash Card」など初期費用がかかったり、特定の対象商品でのみポイント付与が適用されたりするケースなど、全ての条件をクリアするのは容易ではない。
多重取りの考え方さえ理解できていれば、ここで紹介したクレジットカードやスマホ決済の組み合わせ以外でもポイント多重取りは可能だ。ポイント3重取りまでは容易なので、まずはそこから狙っていこう。
なお、先に述べたとおりウエルシアでは毎月20日に200ポイント以上の「Tポイント」を使って購入すると1.5倍分の買い物ができるので、その仕組みも有益に活用していきたい。