毎日の料理や片付けでちょっと工夫するだけで、水道光熱費が浮くだけでなく、時間も労力も節約できます。さらには料理もおいしくなるコツが4つあります。
「トースト」はオーブントースターより魚焼きグリルで
トーストはオーブントースターより魚焼きグリルで焼いたほうが、節約につながります。短時間で水分を逃さずおいしく仕上がるためです。
冷凍ピザの場合、オーブントースターなら4.2円かかるところ、グリルなら3.1円で済むといいます(東京ガス、トースター8分、グリル4.5分で計算)。毎日1回ずつ焼くとすると、年間約400円の節約になる計算で、調理時間も短くなりす。
「食器洗い」は手洗いより食洗機で
食器は手洗いではなく、食洗機を使ったほうが節約になるかもしれません。手洗い1回あたりの使用水量65リットルで、1日2回洗う場合と、給水接続タイプの食器洗い乾燥機を比べると、食洗機のほうが年間で水量36.7立方メートル節約でき、節約額も年間約6000円になるそうです(東京ガス調べ)。
食洗機のほうが節約できる理由は、高温のお湯を使うので、除菌や油汚れを落とすのにも効果が高いからだそう。
ただし、使いすぎると電気代が上がってしまうので、少量の洗い物であれば水で手洗いしたり、自然乾燥で乾かしたりするとよいでしょう。
「野菜の加熱」はコンロより電子レンジで
野菜を加熱するなら、コンロより電子レンジを使ったほうが節約になります。さらに、煮込み料理に使う野菜を電子レンジで火を通してから鍋へ入れると、時短にもなり煮崩れも少なく済むのです。
下ごしらえで1日1回電子レンジを使ったとして、ほうれん草やキャベツなどの葉菜、ブロッコリーやカボチャなどの果菜だと年間約500円、じゃがいもや里芋などの根菜だと年間約1000円の節約になるそうです(資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」より)。
「保温機能」は使わない
電気ポットやコーヒーメーカー、炊飯器などの保温機能は電力を多く使い、電気代が高くなってしまうため、できるだけ使わないようにしましょう。
たとえば、お湯を電気ポットで沸かし6時間の保温をした場合と、保温はせずに再沸騰をさせた場合では、年間約3330円の差が出るといいます(同上)。
これらはあくまで一つの試算であり、家庭の規模や料理の量、仕方によっては当てはまらない場合もあるでしょうが、節約をする上でのヒントとして、参考にしてみてはいかがでしょうか。
文・おいかわ しほ(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部