台風や地震など、自然災害が頻繁に起きる中、自宅の災害対策を見直している人も少なくないでしょう。万が一の災害に備えながら、家計管理に役立てるために、次の3つのことを検討してみてはいかがでしょうか。
食料は1週間分、買い置きをして「ローリングストック」で対応
非常食をストックしておいても、「気づいたら消費期限が切れている」ということがあるので、普段から食べている食品・食材を多めに備え、使いながら買い足していく「ローリングストック」という方法を取り入れましょう。量の目安は、家族の人数×1週間分とされています。
どんな食品・食材があるといいかというと、ツナやサバなどの魚介、コンビーフや焼き鳥など肉類の缶詰を多めに買っておくとよいでしょう。なぜなら災害時は栄養不足になりがちだからです。
さらに、ビタミンやミネラル、食物繊維が摂れる、じゃがいもや玉ねぎ、カボチャなどの日持ちする野菜を多めに買っておくのがよいです。
火災保険に付帯の「地震保険」を検討する
火災保険は地震や噴火、津波は補償外なので、地震に備えるなら、火災保険の付帯である地震保険に入ることも検討しておくとよいでしょう。
地震保険の保険金額は、火災保険の30~50%の範囲で定められており、上限は建物が5000万円、家財は1000万円です。ただ、全額補償にならない場合もあるということを覚えておきましょう。
3ヵ月〜半年分の「緊急予備資金」を持っておく
保険に入っていても、補償の対象にならなかったり、保険金だけではまかなえなかったりするので、できれば半年、最低でも3ヵ月分の生活費にあたる「緊急予備資金」を持っておきましょう。
たとえば、被災して失業・休業を強いられたり、怪我で入院になってしまったりすることもあります。地震で家が壊れても、住宅ローンの支払いは残りますし、損害の程度が条件に満たなければ補償対象にならないこともあります。万が一のために、緊急予備資金の準備は欠かせません。
文・おいかわ しほ(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部