8月に米の価格高騰と品薄が続いたことから、定期的にお米が送られてくる「定期便」に注目が集まっています。
定期的に一定量が届く米の「定期便」 メリットは
米の定期便のメリットは、店頭に米がない時でもいつもと同じ値段で確実に買える点です。一方で、デメリットはスーパーなどよりは値段が少し高くなることです。
定期便はさまざまな企業・団体が提供しており、代表的なものはJA(農業協同組合)、JAグループのパールライス、食べチョクやなどです。
スーパーなどでは普段、5㎏2000円台の米が売られていますが、パールライスの場合、5㎏3560円(税込み)から、食べチョクの場合、5㎏3000円強からとなっています。
定期便の中にも価格が安いものから高いものまでありますが、安い定期便は多くが売り切れになっているようです。
定期便だと1年で約10万7000円?
定期便を使うとどのくらい費用がかかるのでしょうか。3人家族で計算してみましょう。前提として、1年で約150㎏を消費すると仮定します(米の消費量は1人当たり年間50.9㎏、農林水産省)。
5㎏ごと買う場合、30回配達してもらう必要があるので、パールライスの定期便5㎏(3560円・税込み)なら、1年で10万6800円です(3560円×30)。
都内のあるスーパーでは2980円で売られており、こちらなら8万9400円で買えます。
しかし、今年のように品切れで買えないこともあるので、値段を優先するか、必ず買えることを選ぶか、よく考えて選ぶと良いでしょう。
ふるさと納税にも米の定期便がある
米の定期便はふるさと納税にもあります。
たとえば米どころ・新潟県小千谷市の返礼品は魚沼産コシヒカリ5kg×6回の定期便で、寄附額は7万6000円。また北海道沼田町の場合は、ななつぼし20kgが1回で届き、寄付額は2万8000円です。
このほかにもお米を返礼品にしている自治体は多く、定期便もあるので探してみるとよいでしょう。
「令和の米騒動」などと騒がれた今夏の品薄は、SNSやメディアであおられたことや、地震発生への警戒心にもとづく買い占めなどが影響したと言われています。
災害に備えたストックは欠かせませんが、冷静に判断して賢く買い物しましょう。
文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部