積立投資は、銀行を引き落としのほか、クレジットカードでもでき、NISA口座にも対応しています。ただ毎月どれくらい積み立てればいいのか迷う人は少なくないようです。
クレカ積立は多くの証券会社・クレジットカード会社で月10万円までできる
多くの証券会社やクレジットカード会社では、クレカ積立の上限金額を月10万円に設定していますが、NISA「つみたて投資枠」の投資上限額は年間120万円、1ヵ月当たり10万円なので、上限額いっぱいまでクレカで積み立てられます。
上限が10万円だからといって毎月10万円積み立てる必要はありません。月100円や1000円といった少額からできる会社も多くあります。
なお、実際に積立投資をしている人の平均積立額(課税/NISA口座問わない)は、1ヵ月当たり4万2024円というデータがあります(セゾン投信、2024年5月末時点)。
毎月の積立額はいくらくらいにすると良いか
毎月どれくらいの額を積み立てればよいかは、家族構成や収入にもよりますが、一般的に、貯蓄や投資は手取り収入の15~20%を目安にすると良いとされています。
たとえば、手取り収入が40万円の場合、貯蓄や投資に回す金額は月6万~8万円が理想的です。
貯蓄と投資のバランスの目安は、既に持っている金融資産の金額や種類などによります。
たとえば、生活費の半年分程度の預貯金があり、老後資金や教育資金など将来のためにきちんと資金を準備している場合は、「貯蓄:投資=2:8」または、「貯蓄:投資=3:7」を目安にすると良いでしょう。
もしも貯蓄や投資に回せる金額が月8万円で、「貯蓄:投資=2:8」にするなら、1万6000円を貯蓄に、6万4000円を投資に充てます。
ただし、十分な貯蓄がない場合は、貯蓄の割合を増やしてください。
また、投資の中でも積立投資の割合をどのくらいにすればいいのか悩みますが、基本的には積立投資を8割~10割にし、その中で株式や債券の比率を調整するとよいでしょう。
もちろん2割程度を個別銘柄に投資しても良いですが、銘柄選びが難しいなら積立投資のみでも構いません。
預貯金のほか、イデコなど他の金融資産の状況も見て決めましょう。
クレカ積立ならさまざまなメリットがある
投資信託をクレジットカードで積み立てれば、毎月自動で積立購入できるうえ、会社によってはクレジットカードのポイントが貯まります。
さらに、NISAなら非課税メリットもあります。投資である以上、損失が出る可能性はありますが、長期で分散投資することでリスクは抑えられます。
まだ始めてないという人は、月1万円からでもいいので、投資信託のクレカ積立を始めてみてはいかがでしょうか。
文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部