家計の中で節約したい項目の第3位 に入っている「日用品」(ダイキン工業2022年節約・節電に関する実態調査)。ただ当たり前のように出ていく日用品の費用は、どうすれば節約できるだろうか(文中価格は税込み)。
キッチン・水回りの日用品を節約
キッチンや風呂場など水回りで使われている日用品は多く、工夫次第では節約が見込めるものもいくつかある。
たとえば食品の保存などで毎日のように使っているラップだが、これを洗って繰り返し使えるシリコンラップ にすればプラスチックフィルムのラップ消費量を減らせる。
もし価格が200円ほどのラップ を1ヵ月に1本使っていたとすると、費用は1年間で2400円かかってしまうが、シリコンラップであれば6枚セットで600円 のものもあるので、年間1800円節約できてしまう。
お風呂で使う日用品の一つにカビ取り洗剤があるが、カビ防止剤をつかえば頻繁にカビ取り掃除をせずにすみ、洗剤の費用もおさえられる。
カビキラーであれば1平方メートルあたり15回を目安にスプレーするよう推奨 されているため、1ヵ月で1本使い切ってしまうケースも考えられるが、防カビくん煙剤を使えば1個で2ヵ月間カビの発生を防げるものもあるので、この費用を大幅におさえられる可能性がある。
カビキラー2本セットは約1700円 するため、2ヵ月で1本使ってしまう場合、1年間で5100円かかってしまう計算になるが、防カビくん煙剤カビーヌ3個パックなら半年使えて値段は1355円 なので年間2710円で済み、その差は2390円だ。
お風呂周りの費用といえば水道代も気になるが、節水シャワーヘッドを使えばこの水道代を大幅に節約できるかもしれない。
4人家族であれば1ヵ月の水道料金は平均6465円かかり、このうちの4割をお風呂で使用している ので、もし節水シャワーヘッドで水の資料量を50%削減できれば 水道代を1293円減らせる計算になる(総務省統計局2021年家計調査)。
節水シャワーヘッドは安いものなら3000円ほどからある ので、この費用で水道代を年間1万5516円節約できるなら、安い投資といえるだろう。
掃除で使う日用品を節約
窓やキッチンなどを掃除するとき、場所ごとに専用の洗剤使っていると出費がかさんでしまうが、これを油汚れにも強い中性洗剤でまとめて掃除すれば余分な費用をおさえられる。
場所ごとに洗剤を買った場合、窓掃除で使うガラスクリーナーであれば「スクラビングバブルガラス用洗剤エアゾールタイプ480ミリリットル」が291円 、キッチン用洗剤の「リンレイウルトラハードクリーナー700ミリリットル」なら819円 、お風呂掃除で使う「バスマジックリンSUPER泡洗浄350ミリリットル」(花王 <4452> )が328円 、トイレ掃除で使う「トイレマジックリン消臭・洗浄スプレー350ミリリットル」が328円 で、4点の合計は1766円になる。
これを中性洗剤「ママレモン80ミリリットル」(ライオン <4912> )ですべて掃除するとすれば、容量の違いがあるので一概にはいえないものの、1本505円 なので1261円浮く計算だ。
テーブルや家具、フローリングなどの掃除で便利なのがウェットシートだが、これも雑巾を使えばその分の費用をまるまる節約できる。
「激落ちどこでもウェットシート」(レック <7874> )であれば20枚入り1パックが263円 するので、月に2パック使うとすると年間では6300円以上かかる計算になるが、雑巾で代替すればこの費用をゼロにできるかもしれない。
日用品を節約するコツ
日用品は当たり前のように買っているケースも多いので、節約するにはまず「本当に必要なものか」、「他の選択肢はないか」を考える必要があるだろう。
その上で、あらかじめ必要なものをリストにしてから買い物をする習慣をつけると余分なものを買わなくて済む。
また日用品を選ぶときは、できるだけ使い捨ての商品ではなく、繰り返し使えるものを選ぶとコスト削減につながる。
4人家族の場合だと日用品の費用平均が1万4000円ほどなので、これより多く費用がかかっているなら見直しの余地があるかもしれない(総務省統計局2022年家計調査報告書該当項目)。
文・江口剛(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部