旅行やドライブで高速道路を使うなら、ETCマイレージポイントを貯めるチャンスかもしれません。秋の観光スポットへお出かけした場合、ポイントはどのくらい貯まるのでしょうか。
紅葉の名所へドライブ……どのくらいポイントがつく?
ETCマイレージポイントは、ETCカードを使って特定の高速道路を使った際にもらえるポイントで、NEXCO東日本、中日本、西日本が管理する高速では通行料金に応じて10円につき1ポイントがつき、貯まったポイントは通行料金の支払いに使えます。
さらにクレジットカードに付帯したETCカードであれば、クレジットカードのポイントと合わせてポイントの2重取りもできます。
もし東京の墨田区から紅葉の名所、千葉県の亀山湖へ普通車で出かけたとすると以下の経路が考えられます。
錦糸町→川崎浮島JCT(首都高)=ETC料金:1000円
川崎浮島JCT→木更津金田(東京湾アクアライン)=ETC料金:800円
木更津金田→木更津(東京湾アクアライン連絡道)→木更津東(圏央道)=ETC料金:540円
一般道で亀山湖へ
この場合、通行料金は占めて2,340円になりますが、この経路でETCマイレージポイント付与の対象となるのは東京湾アクアラインと圏央道なので、対象金額は合計1,340円分となり、付与されるポイントは134ポイントになります。
同じ経路で往復すれば、この旅行で貯まるETCマイレージポイントは268ポイントです。
ETCカード付のクレジットカードは多数あり、ポイント還元率も様々ですが、dカードの ETCカードであれば税込100円につきdポイントが1ポイントつくので、この場合なら往復でdポイントが47ポイントほど貯まります。
紅葉が楽しめる動物園として知られる横浜市の金沢自然公園へ出かける場合はどうでしょうか。有料道路としては第三京浜の玉川ICから保土ヶ谷IC、そこから横浜新道で狩場ICへ行き、さらに横浜横須賀道路で金沢自然公園ICが考えられ、ETC料金は合計1,300円になります。
獲得できるETCマイレージポイントは往復260ポイント、上と同じETCカードであればクレカ分のポイントは往復26ポイントとなります。
あの人気スポットへのドライブでいくらポイント貯まる?
次に秋の観光で楽しめる千葉県の「スパ&リゾート 九十九里 太陽の里」に行く場合はづおでしょうか。こちらは温泉や岩盤spaなどが堪能できる大型レジャー施設ですが、墨田区から行くルートの一つとして、こちらはどうでしょうか。
錦糸町→篠崎IC(首都高速7号小松川線)=ETC料金:420円
篠崎IC→武石IC(京葉道路)=ETC料金:360円
武石IC→千葉東JCT(京葉道路)→東金IC(千葉東金道路)=ETC料金:790円
一般道で九十九里へ
通行料金は合計で1,570円ですが、ETCマイレージの対象は京葉道路と千葉東金道路だけなので、対象金額は1,150円となり、付与ポイントは往復で230ポイントとなります。
クレジットカード分は全額対象ですので、獲得できるポイントは往復で約31ポイントです。
観光スポットとして有名な小田原城へドライブするのであれば、こんなルートが考えられます。
東京IC → 厚木IC(東名高速道路)=ETC料金:1300円
厚木IC→大磯(小田原厚木道路)=ETC料金:370円
大磯→荻窪IC(小田原厚木道路)=ETC料金:370円
通行料金は合計2,040円ですが、この経路では小田原厚木道路だけがETCマイレージ対象道路なので、ETCマイレージポイントの還元は片道740円分の74ポイント、往復なら148ポイントです。
クレジットカード分のポイントは2,040円が対象となるので、往復だと約41ポイントつきます。
ETCマイレージポイントを貯めるための注意点
ETCマイレージポイントが還元される高速道路は、NEXCO東日本であれば上で紹介した道路のほかに横浜新道、横浜横須賀道路、東富士五湖道路などがあります。
なお、東北自動車道や常磐自動車道などは対象ではありません。また、NEXCO中日本が管理する東名高速道路、中央自動車道も対象外です。
さらに注意したいことは、ポイントがもらえるのは高速道路を走行した“翌月20日”なので、行きで獲得したポイントを帰りに使うことはできませんし、還元額を利用した分にはポイントがつかないことです。
また、ポイントは道路事業社ごとに貯まり、異なる事業社間でポイントの合算はできません。ただし、NEXCO東日本、中日本、西日本、宮城県道路公社は合算できます。
このほかにも注意点として、ポイントや還元額の増減が730日間ない場合は、ETCマイレージサービスの登録が取り消しになってしまうこともおさえておきたいところです。
ETCマイレージサービスへの登録はインターネットででき、登録費用や年会費もかかりませんので、お出かけ前に登録をしておいて損はないかもしれません。
文・江口剛(フリーライター/販促ディレクター)
広告会社で制作物のディレクション、ライティング、プランニング業務に従事。10年ほど前から企業ホームページのコピーライティングやWebメディアの記事執筆を中心にフリーライターとして活動をはじめました。現在は広告・販促の仕事に携わりながらマネー系、マーケティング系の記事を中心に執筆しています。
編集・fuelle編集部