新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
介護はかつて、家族、とりわけ女性の役割と考えられてきました。これを「国民みんなで支えるべきだ」として2000年度に始まったのが介護保険です。すべての国民が40歳で加入し、保険料を支払うことが義務づけられています。
介護保険制度による介護サービスを利用できるのは、原則として市区町村から「日常生活に支援が必要だ」「寝たきり、認知症などで介護が必要だ」と認められた65歳以上の人です(特定の病気により40歳以上で認められる場合もあります)。
自宅で暮らしながら、ホームヘルパーらに身の回りの世話をしてもらったり、施設に通ってリハビリや入浴のサービスを受けたりすることができます。介護施設(特別養護老人ホームなど)で暮らしながら 日常生活の世話をしてもらうサービスもあります。いずれも利用者は、利用料の1~3割を負担します。
介護保険料は自治体ごとに決められ、40歳~64歳の保険料は毎年見直されます。高齢化で介護を必要とする高齢者が増え続けていることを背景に、保険料は上がり続けています。2023年度の平均 (40歳~64歳)は1人当たり 月6,216円 。制度が始まった2000年度に比べ、およそ3倍に膨れ上がっています。
(「2024年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より)
次回は10月30日に配信予定です。
ニュース検定とは?
「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
(2024年10月23日公開記事)