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気になる年収1000万円以上の人たちの資産運用の実態!株式投資がメイン、「信頼できる情報発信者」を求める傾向が

2024/11/07 12:00

「株式投資」が6割超 まずは、高所得者がどのような手法で資産運用しているのかを見ていこう。今回の調査は不動産コンサルティングを行っているホームコンサルティングソリューションズが年収1000万円以上の全国25〜60歳の男女300人に実施したものだ。 結果を見ると「株式投資」を活用していると回答した人が65.6%と最多

「株式投資」が6割超

まずは、高所得者がどのような手法で資産運用しているのかを見ていこう。今回の調査は不動産コンサルティングを行っているホームコンサルティングソリューションズが年収1000万円以上の全国25〜60歳の男女300人に実施したものだ。

結果を見ると「株式投資」を活用していると回答した人が65.6%と最多となった。「投資信託」が54%と続く。投信には債券やREITなどを組み入れたものも少なくない。ただ、証券各社などがホームページで公開している投資信託の「純資産総額ランキング」などを見ると、売れ筋には全世界株(オールカントリー)や米国株を対象にした商品が多いことがわかる。そうした点からも全体として株式に投資している高所得者が多いと言えそうだ。

出所:ホームコンサルティングソリューションズ 「年収1000万円以上の方に聞く『資産運用への興味・関心』についての意識調査」

「500万円以上儲けた人」が2割以上、逆に「500万円以上損した人」も

投資で気になるのはやはり収支。高所得者はどれくらい儲かっているのだろうか。調査結果では、収支がプラスのグループでは「100万円以上」と回答した人が33.3%と最多。「500万円以上」が22.6%と続く。一方で収支がマイナスのグループでは、「-500万円以上」と回答した人が8%と最多となった。

運用資金が大きいからか、あるいは価格変動が大きい株式を多く保有しているからなのか。調査結果からは主だった原因は読み解けないが、少なくとも高所得者の中には資産運用の収支が上下に大きく振れている人が多い傾向にあるようではある。

出所:ホームコンサルティングソリューションズ 「年収1000万円以上の方に聞く『資産運用への興味・関心』についての意識調査」

「新たな投資対象」より「手慣れた投資対象の拡大」を志向

ここまで見てきたように、高所得者は株式投資を志向する傾向にあるようだ。では、高所得者たちが今後投資を検討しているものは何なのだろうか。調査結果では、「株式投資」と回答した人が40%と最多。「投資信託」が28.3%で続く。

順位は現状の投資先と変わらない結果となった。高所得者には、新しい投資対象に資金を出すよりは、手慣れたものへの投資の拡大を考えている人が多いのかもしれない。

また昨今の不安定な市場環境を反映してか、「拡大予定はない」と回答した人も28.3%に上った。様子見している人も一定数いるようだ。

出所:ホームコンサルティングソリューションズ 「年収1000万円以上の方に聞く『資産運用への興味・関心』についての意識調査」

「信頼できる情報発信者」がいれば投資を拡大

高所得者だからと言って、将来を見通すのは至難の業だろう。投資を行ううえでどのような拠り所を求めているのだろうか。調査では「どのようなサポートや環境があれば、資産運用をより拡大しようと思いますか?」とも質問している。結果、「信頼できる情報発信者」と回答した人が38%と最多に。「信頼できる銀行や証券会社」が33.3%、「投資について勉強できる環境」が26%と続いた。

本業もあり、投資について自分一人で考えるのは時間的に限界がある。高所得者たちは、一人で考えず、情報発信者の知見を上手に活用しているようだ。しかし情報発信者も玉石混交。信ぴょう性が疑われる情報も多い。いかに信頼できる情報発信者を見極めるかがポイントになりそうだ。

出所:ホームコンサルティングソリューションズ 「年収1000万円以上の方に聞く『資産運用への興味・関心』についての意識調査」

調査概要 調査主体:ホームコンサルティングソリューションズ株式会社 調査名:年収1000万円以上の方に聞く『資産運用への興味・関心』についての意識調査 調査対象:全国25~60歳の男女300人 調査期間:2024年9月27日〜10月5日

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。