投資で資産を増やしたい

NISAで億り人!貧乏から資産100億円を築いた「伝説投資家」に学ぶ積立投資【給与の4分の1投資】

2024/12/06 07:00

NISA投資をやってもお金持ちにはなれない──そんなふうに諦めていないだろうか? 日比谷公園などの設計に関わり“公園の父”とも呼ばれる故・本多静六(1886-1952)は、「給与の4分の1投資」で貧乏生活から資産100億円を築いた。その伝説の投資家から、資産を築く積立投資の極意を学ぼう。 NISA投資で月3万円から“億

NISA投資をやってもお金持ちにはなれない──そんなふうに諦めていないだろうか? 日比谷公園などの設計に関わり“公園の父”とも呼ばれる故・本多静六(1886-1952)は、「給与の4分の1投資」で貧乏生活から資産100億円を築いた。その伝説の投資家から、資産を築く積立投資の極意を学ぼう。

NISA投資で月3万円から“億り人”を目指せるか?

本多静六は、給料が少ない頃から毎月の給料の4分の1を貯金する「4分の1天引貯金」を行い、そのお金を長期の株式投資に回して、今の時代でいう100億円の資産を築いた。

著書『私の財産告白』(実業之日本社)で、「金というものは雪達磨のようなもので、初めはホンの小さな玉でも、その中心になる玉ができると、後は面白いように大きくなってくる」と述べている。だからこそ、「投資の習慣」を早く身に付け、雪だるまの芯をつくることに力を注ぐべきだというわけだ。

“億り人”(資産1億円を築いた人)と聞くと自分には縁のない、ごく一部の人だけの話に思うかもしれないが、実は毎月3万円を年平均利回り12%で運用できれば30年で1.4億円、8%なら40年で1.4億円、月10万円で13%なら、20年で1億1332万円になる。

主要な世界の株価指数について過去10年の平均年間利回りをみてみよう。

日経平均…….3%
TOPIX配当込み)……10.3%
・米NYダウ……12.8%
・高いナスダック(ハイテク株比率が高い指数)……17.8%
・S&P500(配当込み)……17.3%
・MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(オルカン)……12.8%
(※海外指数は円換算、2024年10月)

こうして見ると、決して現実離れした数値ではなく、充分に億り人を狙えることが分かる。

さらにNISAなら税制優遇も効くため、より効果的に資産をつくれるだろう。

給与が増えて投資額を増やせば資産は加速

投資しながら働き続けていれば、給料も増えてくるので、投資額を増やしていけば、さらに億り人に近づく。

年代に応じて、積み立て額を増やした場合の試算をしてみよう。ここでは、20代の10年を月3万円、30代で月5万円、40代で月7万円、50代で10万円投資したとする。トータルの元本は3000万円で、平均利回りが0%でも3000万円貯まることになる。

●想定年利回り10%
・30歳……599万円
・40歳……2552万円
・50歳……8018万円
・60歳……2億2795万円

●想定年利回り5%
・30歳……463万円
・40歳……1525万円
・50歳……3564万円
・60歳……7349万円

想定利回り/年齢10%5%0%
30歳599万円463万円360万円
40歳2552万円 1525万円960万円
50歳8018万円 3564万円1800万円
60歳2億2795万円7349万円3000万円

資産を増やすのは簡単ではないが、とはいえ「思っている以上に難しいことではない」と感じられないだろうか。

NISAは長期で複利が魅力なので、雪だるまの芯をつくることで資産が大きく増える。まずは4分の1投資など投資習慣を身につけたい、その上で、なるべく利回りが高まるように、積み立ての内容を常に見直すことも忘れてはいけない。

文/編集・dメニューマネー編集部