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2025年はお金を貯める!【貯蓄額】40歳代・50歳代「みんな、どのくらい貯蓄してる?」ファミリーとおひとりさまの貯蓄額

2025/01/15 12:00

平均貯蓄額と中央値、貯蓄額階級ごとの世帯割合 2025年の始まりにあたり、「今年はお金を貯めよう!」と決意した方もいるでしょう。特に40歳代・50歳代は老後資金の準備を始める方も多く、貯蓄に向けて意識が高まる世代です。 そこで気になるのが、他の人はどのくらい貯蓄をしているのか、ということではないでしょうか。もちろん、ラ

平均貯蓄額と中央値、貯蓄額階級ごとの世帯割合

2025年の始まりにあたり、「今年はお金を貯めよう!」と決意した方もいるでしょう。特に40歳代・50歳代は老後資金の準備を始める方も多く、貯蓄に向けて意識が高まる世代です。

そこで気になるのが、他の人はどのくらい貯蓄をしているのか、ということではないでしょうか。もちろん、ライフスタイルや家庭状況などにより異なりますが、大まかな目安は知りたいものです。

本記事では、40歳代・50歳代の平均貯蓄額について解説していきます。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

40歳代の平均貯蓄額

40歳代の世帯では平均どのくらいの貯蓄額があるのでしょうか。

ファミリー世帯とおひとりさま世帯では平均貯蓄額が異なるため、それぞれ確認していきましょう。

なお、以下で解説する貯蓄には、預貯金だけでなく株式や投資信託、積立型保険商品、個人年金保険などを含みます。

ファミリー世帯の平均値は889万円、中央値は220万円

金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、40歳代のファミリー世帯の貯蓄額は平均値が889万円、中央値が220万円です。

なお、中央値とはデータの値を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中に来る値のことです。

平均値は、極端に大きい値や小さい値の影響を受けやすく、実際の平均とは異なることがありますが、中央値は影響を受けづらいため、実際の平均に近い値になるとされています。

貯蓄額ごとの世帯割合は以下の通りです。

【写真全4枚中1枚目】40歳代・ファミリー世帯の貯蓄額。2枚目以降で、おひとりさま世帯や50歳代の貯蓄額を分布表で詳しく確認する!
40歳代・ファミリー世帯の貯蓄額
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成
  • 金融資産非保有:26.8%
  • 100万円未満:9.6%
  • 100~200万円未満:8.9%
  • 200~300万円未満:4.9%
  • 300~400万円未満:5.7%
  • 400~500万円未満:3.8%
  • 500~700万円未満:7.4%
  • 700~1000万円未満:5.6%
  • 1000~1500万円未満:7.4%
  • 1500~2000万円未満:3.5%
  • 2000~3000万円未満:5.3%
  • 3000万円以上:6.5%

40代のファミリー世帯では、貯蓄なしの世帯が26.8%という結果になっており、約4世帯に1世帯は貯蓄なしという状況です。貯蓄額100万円未満の世帯も9.6%と2番目に多く、貯蓄が進んでいない世帯が多いことがわかります。

おひとりさま世帯の平均値は559万円、中央値は47万円

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、40歳代おひとりさま世帯の貯蓄額は、平均値が559万円、中央値が47万円です。

貯蓄額ごとの世帯割合は以下の通りです。

40歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額
40歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成
  • 金融資産非保有:40.4%
  • 100万円未満:11.1%
  • 100~200万円未満:5.2%
  • 200~300万円未満:4.0%
  • 300~400万円未満:3.7%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:4.6%
  • 700~1000万円未満:7.7%
  • 1000~1500万円未満:6.2%
  • 1500~2000万円未満:2.2%
  • 2000~3000万円未満:4.3%
  • 3000万円以上:4.3%

貯蓄なしの世帯が40.4%を占めており、100万円未満の世帯の11.1%と合わせると、おひとりさま世帯の半数以上が該当することになります。ファミリー世帯よりも、貯蓄が十分でない世帯が多いことがわかります。

50歳代の平均貯蓄額

続いて、50歳代の世帯の平均貯蓄額を確認していきましょう。

ファミリー世帯の平均値は1147万円、中央値は300万円

50歳代のファミリー世帯の貯蓄額は、平均値が1147万円、中央値が300万円です。40歳代よりも平均値・中央値ともにアップしています。

平均額が1000万円を超えていますが、中央値が300万円となっていることから、貯蓄額の高い世帯が値を引き上げており、実際の平均は300万円程度と考えられます。

貯蓄額ごとの世帯割合は以下の通りです。

50歳代・ファミリー世帯の貯蓄額
50歳代・ファミリー世帯の貯蓄額
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成
  • 金融資産非保有:27.4%
  • 100万円未満:9.1%
  • 100~200万円未満:6.4%
  • 200~300万円未満:3.8%
  • 300~400万円未満:3.9%
  • 400~500万円未満:3.8%
  • 500~700万円未満:5.6%
  • 700~1000万円未満:5.5%
  • 1000~1500万円未満:8.9%
  • 1500~2000万円未満:4.2%
  • 2000~3000万円未満:5.4%
  • 3000万円以上:11.2%

貯蓄なしの世帯が27.4%、100万円未満の世帯が9.1%を占める一方、3000万円以上の貯蓄のある世帯が11.2%となっています。貯蓄が進んでいる世帯と不十分な世帯との差が広がっていることがわかります。

おひとりさま世帯の平均値は1391万円、中央値は80万円

50歳代のおひとりさま世帯の貯蓄は、平均値が1391万円、中央値が80万円となっており、平均値と中央値が大きく乖離しています。

貯蓄額ごとの世帯割合は以下の通りです。

50歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額
50歳代・おひとりさま世帯の貯蓄額
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとに筆者作成
  • 金融資産非保有:38.3%
  • 100万円未満:11.2%
  • 100~200万円未満:5.2%
  • 200~300万円未満:2.7%
  • 300~400万円未満:3.6%
  • 400~500万円未満:3.8%
  • 500~700万円未満:4.6%
  • 700~1000万円未満:5.5%
  • 1000~1500万円未満:4.9%
  • 1500~2000万円未満:4.1%
  • 2000~3000万円未満:4.4%
  • 3000万円以上:9.3%

貯蓄なしの世帯が38.3%、100万円未満の世帯が11.2%と合わせて約半数を占める一方、3000万円以上の世帯が9.3%という状況です。ファミリー世帯と同様に、貯蓄が十分な世帯と不十分な世帯に分かれていることがわかります。

50歳代は、老後生活に入るまであと10年足らずといった年齢です。貯蓄なしやあっても100万円未満だと、大きな出費があったときに対応できない可能性があります。

また、年金だけでは生活できない場合に、補填するための貯蓄がないと生活に困窮する可能性が高くなります。

まとめにかえて

40歳代・50歳代ともに、貯蓄がある世帯とない世帯の差が大きくなっている傾向があります。

世帯によりライフスタイルや家族構成などが異なるため、平均額はあくまでも目安になりますが、家計に無理のないように貯蓄を始めていきたいものです。

貯蓄は「いつかそのうち」と思っていてもなかなか始められません。「お金を貯める」と決めた時がチャンスです。2025年は計画的に貯蓄額を増やせるよう、チャレンジしてみましょう。

参考資料

  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」

(2025年1月3日公開記事)