え、これだけ…?厚生年金の平均受給額はいくら?

2021/11/07 13:30

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老後の暮らしを経済的に支えてくれる「年金」、いくらくらい受け取れるのかご存知でしょうか。その金額によって、今から貯めておきたい金額も変わりますし、定年後の過ごし方も変わってくるかもしれません。会社員や公務員などが受け取れる厚生年金の金額について解説します。厚生年金の平均受給額は月額「約14万円」厚生労働省が公表している

老後の暮らしを経済的に支えてくれる「年金」、いくらくらい受け取れるのかご存知でしょうか。その金額によって、今から貯めておきたい金額も変わりますし、定年後の過ごし方も変わってくるかもしれません。会社員や公務員などが受け取れる厚生年金の金額について解説します。

厚生年金の平均受給額は月額「約14万円」

厚生労働省が公表している「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)」によると、厚生年金の第1号被保険者(民間企業で雇用されている人)が受け取っている年金の平均額は「月額およそ14万6,000円」となっています。

これは、老齢基礎年金(年金の1階部分)と老齢厚生年金(年金の2階部分)の合計額です。

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(画像=厚生労働省「いっしょに検証!公的年金」)

ちなみに、厚生年金に加入したことがない自営業や専業主婦/主夫の方が受け取れるのは老齢基礎年金(1階部分)だけですが、老齢基礎年金の平均受給額は「月額およそ5万6,000円」です。

日本年金機構では、平均的な収入で40年間働いた人+扶養されている配偶者というモデルケースの場合、夫婦2人分の年金額の目安を「月額およそ22万円」としています。

自分が受け取れる年金額を知る方法

受け取れる年金額は、保険料を納めた期間や、その間の給与や賞与の額などによって変わります。人によって差があるため、平均値を知るだけでなく「自分の場合はどうなのか」を確認しておくことが重要です。

自分の年金額を知りたいときは、日本年金機構から毎年1回届く「ねんきん定期便」を見るか、同じく日本年金機構が運営する「ねんきんネット」を使う方法が確実です。

ねんきんネットでは、自分の今の情報だけでなく、今後の働き方や受け取り開始年齢など細かい条件を指定したうえで、いくら受け取れそうか試算するシミュレーションも利用できますよ。

自分の年金額を把握しておこう

年金額は人によって大きく異なりますし、今後の法改正などで変わる可能性もあります。ただ、ねんきんネットなどでひとまず自分の年金額の目安を確認しておくと、将来に向けての資金計画を練りやすくなります。まだ確認したことがない方は、この機会に一度調べてみてはいかがでしょうか。

文・ばばえりFP事務所代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

(2021年11月7日公開記事)