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ホンダジェットが新型ビジネスジェットのテスト機を生産開始 初飛行は2026年の予定

2025/02/21 10:24

ホンダの航空機事業子会社である米ホンダエアクラフトカンパニー(HACI)は2025年2月20日(現地時間)、新型小型ビジネスジェット機「HondaJet Echelon(ホンダジェット・エシュロン)」の型式認定用テスト機の製造を開始したと発表した。 米大陸のノンストップ横断を可能にする高性能機 ホンダジェット・エシュロ

ホンダの航空機事業子会社である米ホンダエアクラフトカンパニー(HACI)は2025年2月20日(現地時間)、新型小型ビジネスジェット機「HondaJet Echelon(ホンダジェット・エシュロン)」の型式認定用テスト機の製造を開始したと発表した。

米大陸のノンストップ横断を可能にする高性能機

ホンダジェット・エシュロンは、既存の「ホンダジェット・エリートII」のひとつ上のカテゴリーである、「ライトジェット」に属する小型機である。

競合のライトジェット機より20%、上位カテゴリーの中型ジェット機より40%以上の燃費低減を見込んでおり、航空業界の環境負荷抑制に貢献すると期待されている。また世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断を可能とするライトジェット機となる予定で、現在は2026年の初飛行を目指して開発が進められている。

今回、生産が開始されたのは、型式認定用テスト機の最初の製造工程である主翼部分であり、HACIは「製品化に向けた大きなマイルストーンを達成した」としている。

またHACIでは型式認定用テスト機の製造、および将来の量産開始を見据え、生産工場内にホンダジェット・エシュロン専用の生産ラインの開設を進めており、2024年末には各工程で使用する主要設備の搬入を完了した。さらに2025年1月には、システム統合検証施設(Advanced Systems Integrated Test Facility)内のフライトシミュレーターでの試験を開始。飛行制御システムなど、主要な航空機システムの検証をスタートするなど、型式認定用テスト機の初飛行および型式証明取得に向けた取り組みを推し進めている。

(webCG)