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迷うiDeCoの商品選択「元本確保型」では何が選ばれているのか【年代別最新調査】

2025/03/02 10:00

iDeCoで預貯金、何が選ばれている? iDeCoで選べる元本確保型商品の代表が預貯金です。選ばれている商品の内訳を見ると、全年代で共通して最も選択されている商品は1年物の預貯金でした。次いで5年物(10代除く)となっています。 iDeCo元本確保型の選択状況(預貯金) ※預金および貯金を合算して分類 出所

iDeCoで預貯金、何が選ばれている?

iDeCoで選べる元本確保型商品の代表が預貯金です。選ばれている商品の内訳を見ると、全年代で共通して最も選択されている商品は1年物の預貯金でした。次いで5年物(10代除く)となっています。

iDeCo元本確保型の選択状況(預貯金)

※預金および貯金を合算して分類

出所:「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」運営管理機関連絡協議会

なお、iDeCoの商品選びには注意点があります。iDeCoを始めるには専用口座を開設する必要がありますが、口座開設できる金融機関は一人1つに限られます。iDeCoを取り扱う金融機関なら好きなところを選べますが、一人で複数のiDeCo口座を開設することはできません。

さらには取り扱っているiDeCoの運用商品も金融機関ごとに違いがあります。例えば元本確保型商品で預貯金と保険の両方を選びたいと思ったとしても、金融機関によっては取り扱いがないケースがあります。iDeCo口座の開設先を選ぶ際には、運用したい商品の取り扱いがあるかを事前に調べておくことをおすすめします。

●前編:「【年代別】iDeCoで悩む商品選択、“元本確保型”が選ばれている割合は?「328万人調査」」

iDeCoで保険、何が選ばれている?

iDeCoでは元本確保型商品として保険も選べます。ただし前述どおりご自身が開設するiDeCoの金融機関で運用商品として取り扱いがない場合は選べないので注意が必要です。

なお、iDeCoで選ばれている保険の内訳を見ると、全年代で共通して最も選択されている商品は5年物の保険でした。次いで10年物となっています。

iDeCo元本確保型の選択状況(保険)

出所:「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」運営管理機関連絡協議会

折しもこのところの急激な物価高騰に、インフレ時代の到来を実感している人も増えたのではないでしょうか。元本確保型商品では文字どおり元本は確保されますが、大きく資産が増えるという期待に応える商品とは役割が異なります。

これからの時代、増やす可能性を視野に入れた商品選択を検討する重要性はかつてより高まっているといえるでしょう。その一手としてiDeCoでは投資信託での運用を選択することが可能です。

iDeCoではどんな投資信託が選ばれているのか。関連記事:「【年代別】iDeCoで選ばれている投資信託インデックスVSアクティブ”の実際は?「328万人調査」」で詳解している。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。