ポイ活・節約・貯金をしたい

「飲み会のポイントを独り占め」のCMが物議 FPが考えるポイ活のマナー【ためる・つかう】

2025/03/12 18:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/jJs4wux2SUuK8rBbDMSpAw.jpg
クレジットカードのCMで、飲み会でまとめ払いしてポイントをこっそりもらうという描写が、SNSで「ヒンシュクを買う行為」と話題になっていますが、同じような経験をしたことがある人はいるでしょう。こういう場合どうすればいいかは、筆者は、飲み会の頻度や、同席するメンバーとの人間関係などで変えるとよいと考えます。職場の飲み会で数

クレジットカードのCMで、飲み会でまとめ払いしてポイントをこっそりもらうという描写が、SNSで「ヒンシュクを買う行為」と話題になっていますが、同じような経験をしたことがある人はいるでしょう。こういう場合どうすればいいかは、筆者は、飲み会の頻度や、同席するメンバーとの人間関係などで変えるとよいと考えます。

職場の飲み会で数ヵ月に1回、飲み会に同席する関係──忘年会や歓迎会など

こうしたイベントでは幹事がまとめて支払う場合は、「カードで払うのでポイントがつきます」と一言伝えておくと、参加者がモヤモヤせずにすみます。

幹事は場所の選定や出欠の確認、お店とのやりとりなど、手間がかかるので、そうした“役得”は許してもらえるでしょう。ただ、こっそりポイントをもらうと、不満を持つ人もいるはずですから、いっそのことオープンにしたほうがよいでしょう。

飲み会が定期的にあるなら、幹事は持ち回りにして、ポイントをもらう機会を公平にするのもおすすめです。

毎月などプライベートでよくランチや飲みに行く関係

仲の良い友だち同士でよく会う場合は、交代で払うのが自然です。「今日は私がポイントをもらうから、次回はあなたね」というシンプルなルールなら、気まずくなることもないでしょう。

会う機会の多い人同士は、長い目で見て“お互いさま”と思えることが大切です。

ただし、公平さにこだわって細かい金額を気にしすぎると、かえってギクシャクしてしまいます。トータルでバランスを取るようにしましょう。

1年や数年に1回など、たまにしか合わない関係──同窓会など

日頃あまり会わない人と再会するようなシーンでも、職場のケースと同様に、カードでまとめ払いするときにポイントがつくことを言っておくと、悪い印象が残らないでしょう。

ただ支払いが高額で、多額のポイントが付く場合などは、ポイント分を差し引いて割り勘にするとよいでしょう。

頻度が決まっていない取引先の接待

取引先との飲食では、接待する側、つまり支払う側がポイントをもらえばよいので、相手に対して何か気を遣う必要はありませんが、会社に経費の立て替えで発生したポイントについて経費精算のルールがある場合、そのルールに従いましょう。

もらったポイントを使ってもいいからと独り占めするのではなく、チームに還元する方法を考えてもよいでしょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
明治大学法学部卒業後、証券システムのITエンジニア、国内生保の法人コンサルティング営業を経て2007年よりファイナンシャル・プランナーとして独立。コンサルティングのほか、企業型確定拠出年金導入企業へのセミナー講師、マネーサイトへの執筆などを行っている。

編集・fuelle編集部

(2025年3月7日公開記事)