月6万円の積立でいくら資産が貯まる?

2024年1月に新NISAが開始されてから、1年以上が経過しました。
周りの友達や親戚、家族などにも新NISAで投資を始めた人が増えたのではないでしょうか。
では、新NISAをしている人は毎月いくらくらい投資をしているのでしょうか。本人には聞きづらいですが、気になる人も多いでしょう。
そこで本記事では、新NISAつみたて投資枠の利用実態に迫ります。新NISAをしている人の割合や毎月の積立額を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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新NISAをしている人は約半数
まずは、新NISAを利用して実際に投資をしている人の割合を確認しましょう。
株式会社400F『オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年4月』によると、新NISAの利用割合は以下のとおりです。

新NISAの利用割合(n=1294)
利用状況:割合
- 利用している:46.4%
- 利用を検討している:8.2%
- 利用していない:45.4%
※2024年4月に実施
アンケートに回答した1294人のうち、約半数が新NISAを利用しています。利用している人の多さに、驚いた人もいるかもしれません。
2024年1月にアンケートを実施した際の「利用している」の回答割合は37.8%のため、わずか3か月で8.6%も利用している人の割合が増えています。新NISAの人気は急上昇中といえるでしょう。
新NISAつみたて投資枠の平均積立額は5万8628円
次に、新NISAをしている人は毎月いくら投資をしているのか確認します。
株式会社400F『オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年4月』によると、新NISAつみたて投資枠における毎月の積立金額の割合は以下のとおりです。

新NISAつみたて投資枠での積立金額(n=600)
積立金額:割合
- 1万円未満:7.1%
- 1万円以上2万円未満:10.2%
- 2万円以上3万円未満:7.3%
- 3万円以上4万円未満:7.2%
- 4万円以上5万円未満:6.3%
- 5万円以上6万円未満:10.5%
- 6万円以上7万円未満:1.7%
- 7万円以上8万円未満:1.5%
- 8万円以上9万円未満:0.7%
- 9万円以上10万円未満:36.2%
- つみたて投資枠は使用してない:11.3%
平均積立額:5万8628円
もっとも割合の多い積立金額は、月9万円以上10万円未満です。平均積立額は月5万8628円となっています。
また、年代別にみた平均積立額は以下のとおりです。

【年代別】新NISAつみたて投資枠での平均積立金額(n=600)
年代:積立金額
- 18~29歳:4万2000円
- 30~39歳:5万6102円
- 40~49歳:6万1606円
- 50~59歳:5万9069円
- 60~69歳:6万4630円
- 70歳以上:5万3128円
60歳代は、平均積立金額が月6万円を超えています。新NISAをしている多くの人は、高額な積立投資をしていることがわかります。
月6万円の積立投資で築ける資産額
新NISAをしている人の平均積立額は月5万8628円であることを確認しましたが、この金額の積立投資を続けたら将来どれくらいの資産が築けるのでしょうか。
月6万円の積立投資を年率3%で続けた場合、どれくらいの資産を築けるのか積立年数別にシミュレーションしてみましょう。シミュレーションの結果は以下のとおりです。

【積立年数別】月6万円の積立投資を続けた場合の資産評価額
積立年数:資産評価額
- 5年間:388万円(360万円)
- 10年間:838万円(720万円)
- 15年間:1362万円(1080万円)
- 20年間:1970万円(1440万円)
- 25年間:2676万円(1800万円)
- 30年間:3496万円(2160万円)
- 35年間:4449万円(2520万円)
- 40年間:5556万円(2880万円)
※運用利回りは年率3%でシミュレーション
※新NISAで非課税になるのは元本1800万円まで
シミュレーションの結果、35歳から65歳になるまでの30年間積立投資を続けたら、3496万円もの資産を築ける期待があることがわかりました。元本は2160万円のため、新NISAでの投資により1336万円も資産が増えることになります。
新NISAでの積立投資の効果の大きさがわかるでしょう。
ただし、運用成果は予め確約されるものではありません。元本割れの可能性や、期待していた成果を得られないこともあります。
参考までに、日本の年金を運用するGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していて、過去23年間の平均運用利回りは年率4.33%となっています。そのため、本シミュレーションで採用した年率3%の運用利回りは決して難しい数字ではありません。