給与明細には給与の支払い額や控除額などが記載されています。しかし一度目を通して捨ててしまう方もいるかもしれません。では給与明細はとっておいた方がよいのでしょうか。捨てずに残しておいた方がいい理由を3つご紹介します。
給与明細は収入の証明になる
給与明細は収入の証明になります。住宅ローンやカードローンなどを利用する際は源泉徴収票を提出しますが、直近の収入を確認する場合に給与明細を提出するケースもあります。
賃貸の審査でも給与明細の提出を求められることもあるようです。給与明細がないとスムーズな手続きができなくなる可能性があるので捨ててはいけません。
給与明細は確定申告に必要?
基本的に会社員は確定申告の必要はありませんが、一つの会社以外から収入を得ている場合(副業をするケース)や還付金を受け取るケースでは確定申告をすることになります。
確定申告には給与所得を記載する欄がありますので、正確な金額を把握するためにも捨てないようにしましょう。
給与明細は失業給付金の申請に必要?
失業時に失業給付金の申請をする際にも給与明細が必要になるケースがあります。ハローワークに提出する離職票には、給与の総支給額が記載されていますが、この金額は社会保険料が差し引かれる前の金額です。
給与明細があれば間違いがないかを確認できます。離職した場合のことも考えて、大切に保管するようにしてください。
給与明細は何年保管すべき?
給与明細は必ず保管しなければいけないわけではありません。
しかし未払い賃金の請求など、上記以外で必要なケースもあります。必要になるケースは少ないですが、万が一に備えて保管しておくと安心ですね。給与明細用のファイルを作るなどして保管しておきましょう。
損をしないためにも給与明細は保管しておこう
給与明細を保管する義務はありませんが、企業側にも再発行の義務はありません。そのため、「給与明細が必要」となっても企業側が対応してくれないケースもあるでしょう。必要な場合に備えてしっかり保管しておきましょう。
文・勝目麻希
(2021年11月11日公開記事)