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若手社会人「実家暮らし」と「一人暮らし」のお金意識調査 安心できる貯蓄額はいくら?

2025/04/10 13:00

将来に必要なお金を考えるきっかけは「一人暮らし」の開始 今回参考にするのは松井証券が全国20~29歳・社会人5年目以下のビジネスパーソン1000人を対象にした「実家暮らし・一人暮らし(賃貸)のお金の意識調査」。同調査では最初に、「将来に必要なお金について、どのようなときに考えるか」という質問を行っている。

将来に必要なお金を考えるきっかけは「一人暮らし」の開始

今回参考にするのは松井証券が全国20~29歳・社会人5年目以下のビジネスパーソン1000人を対象にした「実家暮らし・一人暮らし(賃貸)のお金の意識調査」。同調査では最初に、「将来に必要なお金について、どのようなときに考えるか」という質問を行っている。

出所:松井証券株式会社調べ

結果を見ると、全体の回答率で最も高いのは「普段から考えている」(31.1%)。ただし居住形態別で見ると、一人暮らし(賃貸)の人では「一人暮らしを始めるとき/始めたとき」(35.9%)が最も高い。

また「わからない・考えたことがない」の回答率でも、実家暮らし(24.5%)に比べて一人暮らし(賃貸)(17.8%)は割合が低い。一人暮らしが将来のお金について考える大きなきっかけになっているようだ。

貯蓄理由2位の違い 実家暮らしは「趣味」、一人暮らしは?

貯蓄の目的としてはどういった理由が多いのか。同調査によれば、最も回答率が高いのは「いざというときに備えて」(39.8%)で、実家暮らしでも一人暮らし(賃貸)でも1位だった。やはり何かあったときの備えとして貯蓄を重視する人は多いようだ。

出所:松井証券株式会社調べ

次いで多いのは、実家暮らしでは「趣味のため」(33.3%)。対して一人暮らしでは「老後の資金として」(32.7%)であり、一人暮らし(賃貸)のほうが将来のお金について意識が高いことがうかがえる結果に。

安心できる貯金額はいくら?

いざというときの備えとして貯蓄を重視する人は多いが、いくらあれば安心できるのか。同調査によれば、「いくらあっても安心できない」と回答した人が最多(34.2%)。次いで「101万~200万円」(11.0%)、「51万~100万円」(10.2%)と続く。

出所:松井証券株式会社調べ

居住形態別では、実家暮らしの38.9%が「いくらあっても安心できない」と回答したが、一人暮らし(賃貸)では29.3%にとどまった。この結果からは回答者の多くが貯蓄額に対して安心感を得ることの難しさを感じていることが分かる。

「収入の2割以上」を貯蓄に回している人が半数を超える

収入の何割を貯蓄に回しているかも気になる話題だ。結果を見ると、最も回答率が高いのは「20%以上~30%未満」(28.2%)。次いで「30%以上」(26.2%)、「10%以上~20%未満」(24.8%)と続く。同調査に回答した社会人5年目までの2人に1人は収入の2割以上を貯蓄に回していることが明らかになった。

収入の「30%以上」を貯蓄に回す人の割合を居住形態別で見ると、実家暮らしは30.9%だが、一人暮らし(賃貸)は21.2%となっている。

出所:松井証券株式会社調べ

●気になる投資については後編「投資に積極的なのは「実家暮らし」それとも「一人暮らし」? 人気の貯蓄・投資方法とは」にて詳報している。

調査概要 調査主体:松井証券 調査名:実家暮らし・一人暮らし(賃貸)のお金の意識調査 調査対象:全国の20~29歳・社会人5年目以下のビジネスパーソン男女1000人 調査時期:2025年3月

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。