「ザ・日本人の“足”」でも大丈夫!幅広ゆったり登山靴11選

2025/04/11 19:34

「ザ・日本人の“足”」でも大丈夫!幅広ゆったり登山靴11選 アイキャッチ撮影:筆者 日本人の足に多い「幅広・甲高」 撮影:筆者  「日本人=幅広」というのは、よく聞く話。実際、海外ブランドの登山靴は細めの足型で作られていることが多く、「横が当たって痛い
「ザ・日本人の“足”」でも大丈夫!幅広ゆったり登山靴11選

アイキャッチ撮影:筆者

日本人の足に多い「幅広・甲高」

撮影:筆者 

「日本人=幅広」というのは、よく聞く話。実際、海外ブランドの登山靴は細めの足型で作られていることが多く、「横が当たって痛い…」「靴擦れしてしまった…」というトラブルが起こりがちです。

そんなトラブルを防ぐためにも、自分の足に合った「幅」の登山靴を選ぶことが大切です。見た目やサイズだけでなく、「足幅」にも注目して選ぶようにしましょう。

靴の幅はどうやって判断する?

撮影:筆者

足の幅は、「JIS規格」で定められた「足囲」によって判断することができます。足囲はA〜EEEEまでの8段階に分かれていて、A〜Cが細め、D〜Eあたりが標準、EE以上が「幅広タイプ」とされています。

日本の登山靴メーカー<キャラバン>のように、モデルによってはサイトやシューレース部分にワイズの表記がある靴もあるので、気になる人はチェックしてみるのがおすすめです。

とはいえ、「自分は幅広だと思ってたけど、実際に測ってみたら標準だった」なんてことも実はあるある。まずは一度、自分の足の幅を測ってみることから始めてみましょう。

本当に幅広?自分の足囲を計測しよう!

それでは、自分の足が幅広かどうかを知るうえで大切な「足囲」を測っていきましょう

【基本】足囲の測り方

撮影:筆者

平らな場所で両足を並行し開いて立ち、親指側と小指側のいちばん出っ張っている部分をぐるっとメジャーで一周計測します。その長さが「足囲」です。

計測の際の注意点

計測の際は、実際に使う登山用ソックスを履いて行いましょう。登山用ソックスは一般的な薄手のソックスと違って厚みがあるものが多いため、使用時の状態に近い形でサイズを測ることが大切です。

【+α】足幅の測り方(※余裕があれば)

撮影:筆者

ちなみに「JIS規格」では、補足的に「足幅」のサイズも定められています。基本的には「足囲」が基準となりますが、余裕があれば足幅も測ってみましょう。測り方は、同じく平らな場所で両足を並行し開いて立ち、足を白い紙の上に置いて、出っ張り部分に印をつけます。その後メジャーなどで長さを計測。この距離が「足幅」です。

計測ができたらJIS規格のサイズ表と見比べてチェック。
対応させた結果、EE以上だった場合、あなたの足幅は広めといえます。

なお、男性と女性で基準が少し違うので、対応する際は正しいサイズ表で確認しましょう。

※ちなみに筆者の場合、足長が27cmに対して足囲が26cm(足幅が10.5cm)だったため「EE」となり、やや幅広となりました。

男性用サイズ表(JIS規格)

参考:日本工業標準調査会ウェブサイト「JISS5037靴のサイズ」をもとに作成

女性用サイズ表(JIS規格)

参考:日本工業標準調査会ウェブサイト「JISS5037靴のサイズ」をもとに作成

ちなみに、この対応表はミリ単位でEからEEに変わるなど、繊細な計測が必要になります。自分で測るのが不安な方は、登山用品店などで計測してもらうのもおすすめです。

撮影:YAMA HACK編集部

「幅表記」&「試し履き」でサイズ感をチェック!

撮影:筆者

おおよそのサイズ感がわかったら、幅に合うシューズを探していきます。先程のキャラバンのように、シューズやWEBサイトに「ワイズ表記」があればそれを参考に選ぶことができますが、現状表記のあるブランドは少なめ。

そんな時は「ワイドモデル」と名付けられたアイテムや、サイト内で幅のサイズ感が表現されたアイテムから判断していきましょう。例えば、<サロモン>であれば「シューズ幅」として「スリム」から「ワイド」まで4段階で表現されています。

良さそうなシューズが見つかったら実際に店頭で試し履きをしてチェック。横幅に圧迫感がないか、足の甲やつま先がきつく感じないかを確認します。

なお、足は午後〜夕方にかけてむくみやすくなるので、試し履きの時間帯はそのタイミングがベター。さらに、普段の靴下ではなく、登山本番で使う厚手の登山ソックスを履いて試すようにしましょう。

【目的別】ゆったり幅広な登山靴おすすめ11選

足幅のチェック方法がわかってきたところで、幅が広めな登山靴を目的別にご紹介します。

  1. 里山ハイキング、アウトドアにおすすめ
  2. 日帰り登山、山小屋泊、富士登山におすすめ
  3. テント泊縦走、岩稜帯縦走におすすめ

里山ハイキング、アウトドアにおすすめ

(この表の詳細な内容は元記事をご確認ください)

2024年春に登場した、ハイキングエントリーに最適な高性能アウトドアシューズ。軽量でありながら、石や枝の根から守るトゥーガードや、耐摩耗性と安定性を高めたアッパー・ソールが採用されており、日常使いからハイキングまで幅広く対応するモデルです。

アッパーにはゴアテックスが使われているため、雨の日でもしっかりと水の侵入を防ぐ、全天候型シューズ。ミッドカットモデルのため、足首のサポートも高め。気軽なハイキングやキャンプはもちろん、軽い登山もこなすことができる、活躍の幅が幅広いシューズです。

コロンビアで人気の「セイバーシリーズ」で、従来から更に進化を遂げたワイドフィットのローカットハイキングシューズ。防水透湿機能「アウトドライ」が水の侵入を防ぎつつムレも逃してくれます。ミッドソールは前作よりも厚みを増しながらも、軽量性を追求し、柔軟性がさらに向上しています。

日帰り登山、山小屋泊、富士登山におすすめ

(この表の詳細な内容は元記事をご確認ください)

ブランドの顔ともいえるロングセラーモデル。安心感のある履き心地とコスパの高さで、登山入門者からベテランまで支持されている一足です。日帰りから小屋泊、富士登山まで幅広く対応してくれます。

日本で誕生した登山靴専門メーカーであるシリオ。幅広・甲高と言われる日本人の足にフィットする登山靴を作り続けています。P.F.441は、甲から指にかけた部分の高さにも十分なゆとりを持った設計で、ワイズは「4E+」。幅広・甲高さんにはぜひ一度試してみてほしい一足です。

アッパーにゴアテックスを使用することにより、防水性・透湿性を高めた全天候型のシューズ。軽量で柔らかいことも特徴で、より自然な歩行を確保しつつ、高いサポート力でトレッキングから小屋泊登山まで幅広く対応します。

▼レディースモデルはこちら

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日帰り登山や小屋泊などの軽快な山歩き用に開発された、LOWAの新定番シューズ。サポート力と歩きやすさを両立するカッティングデザインが採用されているため、軽いトレッキングから負荷の高い登山まで幅広くサポートしてくれます。

サロモン独自のソールテクノロジー「All Terrain Contagrip®」によりあらゆる表面に対応するシューズ。濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションで高い耐久性と安定性を発揮してくれます。サポート力も高く、登山でも安定した歩行を可能にします。

テント泊縦走、岩稜帯縦走におすすめ

(この表の詳細な内容は元記事をご確認ください)

アルプスなどの縦走登山や重荷を背負ったテント泊にも対応する、GKシリーズの最上位モデル。足裏からの突き上げに強く、グリップ力も抜群。岩稜帯や長時間の歩行でも、高いサポート力により安定感のある山行が可能です。これからテント泊や縦走にチャレンジしてみたい方にもおすすめなシューズです。

気軽なトレッキングから本格的な長期縦走まで対応するトレッキングシューズ。アッパーにはゴアテックスを使用することで防水透湿性が高められているとともに、耐摩耗性にも優れた素材を使用。硬すぎず安定感の高いボディにより自然で安定した歩行を可能にしています。

▼レディースモデルはこちら

(この表の詳細な内容は元記事をご確認ください)

岩稜帯でも安定した歩行を可能にするビブラムソールを搭載した、LOWA を代表するシューズ。テント泊縦走や、アルプスはもちろん、バリエーション登山にも対応が可能です。LOWA独自のベロ部分のズレを防ぐ機能や、シューレースの調整を容易にするフック、人口工学に基づいたデザインなど、LOWAの技術が注ぎ込まれたシューズです。

足に合った登山靴で、安全&快適な山歩きを!

撮影:筆者

登山靴は、登山を安全に、そして快適に楽しむための最重要アイテムです。

「自分に合う靴がなかなか見つからない…」と思っている方も、今では幅広設計の登山靴が多くのブランドから登場しています。

相性バッチリの靴が見つかれば、山歩きがもっと楽しく心地になること間違いなし!是非いろいろ試し履きをしながら、自分の足にぴったりの一足を探してみてください。

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