『べらぼう』水樹奈々、ひょうろく、えなりかずきら大河初出演 高岡早紀が蔦重の母親役に

2025/04/15 10:00

『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(上段左から)水樹奈々、高橋英樹、高岡早紀(下段左から)えなりかずき、ひょうろく、ジェームズ小野田、中川翼 横浜流星が主演を務める2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に、高岡早紀、ジェームス小野田、ひょうろく、水樹奈々、中川翼、えなりかずき、高橋英樹が出演することが発
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(上段左から)水樹奈々、高橋英樹、高岡早紀(下段左から)えなりかずき、ひょうろく、ジェームズ小野田、中川翼

 横浜流星が主演を務める2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に、高岡早紀、ジェームス小野田、ひょうろく、水樹奈々、中川翼、えなりかずき、高橋英樹が出演することが発表された。

 本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(蔦重)を主人公とした笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。舞台は、文化隆盛の江戸時代中期。蔦重は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出す。日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても“面白さ”を追求し続ける。

 新たに発表されたキャスト陣は、蔦重(横浜流星)と繋がっていく人々、田沼意次(渡辺謙)の政を左右する大名たちを演じる。

 高岡が演じるのは、ある日突然、蔦重のもとに戻ってくる母親・つよ。髪結の仕事をしていたこともあり、人たらし。対話力にはたけており、蔦重の耕書堂の商売に一役買う。

 ジェームス小野田が演じるのは、大田南畝らとともに活躍した狂歌師・元木網。湯屋の主人として、既に第3回に登場している。早くより狂歌の世界に遊んでおり、湯屋を経営する傍ら、狂名“元木網”として、大田南畝(桐谷健太)や朱楽管江(浜中文一)らとともに江戸の狂歌界を引っ張っていく存在となる。蔦重とは、南畝が開催する狂歌の会で親睦が深まる。

 水樹が演じるのは、元木網の妻で、天明期の女性狂歌師・智恵内子。夫とともに天明狂歌をけん引する。蔦重とは、南畝や元木網などが参加する狂歌の会で知り合い、親交を深めていく。

 ひょうろくが演じるのは、松前藩の江戸家老・松前廣年。幼少のころから画を学び、蠣崎波響としての画名も持つ。あることがきっかけで、吉原の大文字屋で花魁・誰袖(福原遥)と出会う。松前藩の繁栄のために尽力するが、自由奔放で非道な兄・道廣(えなりかずき)とは違い、心根の優しさがあだとなり、のちの松前藩を揺るがしていく。

 中川が演じるのは、地本問屋、丸屋の手代・みの吉。丸屋の一人娘・てい(橋本愛)が蔦重の妻となってからも、耕書堂の手代として、二人を支える。

 えなりが演じるのは、松前藩第八代藩主・松前道廣。時には行き過ぎた行動も平気でやってのける奔放な性格を持つ。御三卿の一橋治済(生田斗真)などとも親交があり、蝦夷の上知を進めようとする田沼意次に対して、政治的な駆け引きを実行していく。

 高橋が演じるのは、財政が上向かない幕府の政策に、苦言を呈す紀州藩主・徳川治貞。徳川御三家の紀州藩第九代藩主で、八代将軍・吉宗にならった質素倹約をもっぱらとした藩政改革を行い、藩の財政再建に貢献した。浅間山の噴火がもたらした天明の大飢きんの中、米の値は下がらず、幕府の財政も悪化に陥ったことに業を煮やす。徐々に幕政への関与を強め、田沼意次らを追い詰めていく。

 なお、ジェームス小野田、水樹、ひょうろく、えなりは、本作が初の大河ドラマ出演となる。

コメント
●高岡早紀(つよ役)
大河ドラマに出演させていただくのは、3回目となります。毎回毎回身が引き締まる思いと共に、私が出来る限りの想いを込めて撮影に臨むつもりです。今回は、今をトキメク俳優の横浜流星さんの母親という、なんとも光栄な役です!“この親にして、この子あり"と納得していただけるように、流星さんが作り上げた蔦重を、更に深みが増すように演じられたらと思います。みなさま、どうぞお楽しみに。

●水樹奈々(智恵内子役)※大河ドラマ初出演
まさか私が大河ドラマに?!と、お声掛けいただいた時は本当にビックリしました。智恵内子は数少ない女性狂歌師で、キレがあり、ユーモアのセンス溢れる歌を詠むことで身分を超えて様々な人々と繋がり、娯楽の少ない時代に笑顔になれる楽しみを夫や仲間と共に生み出していました。言葉を伝える、歌で繋がり笑顔を届けることは、声優・歌手としての私の活動と繋がる部分が多々あり、とてもご縁のある役をいただき光栄に思っています。初めて尽くしで緊張の連続ですが、全力で演じさせていただきます!

●ジェームス小野田(元木網役)※大河ドラマ初出演
約40年前、米米CLUBとして奇抜なメイクと扮装で歌手デビューした当時の私に、まさか大河ドラマのオファーをいただけるとは思いもよらなかったでしょう!素顔のままでの出演です。ダジャレや皮肉といった遊び心満載の歌を詠む、狂歌師「元木網」として再び登場します。エンタメ革命を起こす蔦重や、多様なキャラの狂歌師たち。米米CLUBにも通じる要素に時代を超え親近感を抱いています。これからも、べらぼうご期待ください。

●ひょうろく(松前廣年役)※大河ドラマ初出演
はじめまして、松前廣年役のひょうろくです。今回初めて大河ドラマに出演させて頂きました。初めてのカツラや久しぶりの髪の毛にドキドキで臨ませて頂きました。廣年さんは江戸家老という身分が高い方で凛としてる部分がちゃんと出せたのか今でも不安です。吉原の女 性に翻弄される一面もあり、撮影中“分かるなぁ。。"と他人事とは思えない切なさがありました。周りの演者さんやスタッフさんの凄さに圧倒されてしまいましたが、色んなアドバイスを頂きながら自分なりに一生懸命演技させて頂いてますので是非ご覧になってください。

●中川翼(みの吉役)
『べらぼう』の一筋縄ではいかない時世だからこそ生まれる人間の葛藤が繊細に描かれているところが大好きです。そして蔦重の果敢に挑戦し続ける姿に毎週勇気をもらっています。 そんな素敵な作品に参加出来る喜びで胸がいっぱいです。今回で大河ドラマには3度目、森下さんの作品には4度目の参加になります。再会できることを幸せに思うのと同時に成長した姿を見せていきたいと強く思います。森下さんの描く実直で純粋なみの吉という青年が皆様の心に留め置かれるよう、今出せる全力を出し切ります。

●えなりかずき(松前道廣役)※大河ドラマ初出演
10歳で初めてNHKに仕事で伺った際、大河ドラマ(おそらく『八代将軍吉宗』?)を撮影中のスタジオを発見し「いつかあのスタジオでも仕事をしたい!」と心に誓いました。“30年後に達成できるよ!”と、あの時の自分に言ってあげたいです。松前道廣は、名家の重圧もあったのでしょう、生まれもっての権力を最大限に行使しますが、本人にとっては"正義"であり、ちょっときつめの“指導"なのです。一生懸命演じます。

●高橋英樹(徳川治貞役)
1968年「竜馬がゆく」で初大河ドラマ出演、その後9本の大河ドラマに出演をさせていただき、様々な歴史上の人物を演じさせて頂きました。2015年「花燃ゆ」にて井伊直弼を演じ、早いもので10年が経ち、今回の「べらぼう」で記念すべき10本目の大河ドラマ出演ということになります。今回私が演じさせて頂く徳川治貞という人物は、紀州徳川の殿様です。八代将軍吉宗にならい、倹約政策などを行い、和歌山藩の財政再建に尽力しました。本人は自ら綿服と粗食を望んだそうです。その為倹約殿様と言われています。今回の大河ドラマでは、どのような人物に描かれるのか、大いに楽しみです。

(文=リアルサウンド編集部)