【40代】金融資産保有額ランキング 「2000万円以上」ある世帯の割合は?【最新版】

2025/05/06 08:00

生活費以外に「金融資産」がある40代は72.5% 全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から40代の回答をランキング形式で見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。 ※家計の金融行動に関する世論調査2024年(

生活費以外に「金融資産」がある40代は72.5%

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構)から40代の回答をランキング形式で見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。

※家計の金融行動に関する世論調査2024年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

40代の金融資産の有無(総世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数1376)

保有している    72.5%
保有していない    27.5%

調査によれば、40代で生活費以外で金融資産を「保有している」と回答した人は72.5%。金融資産を保有する人が多数派ですが、「保有していない」と回答した人も27.5%と一定数存在することが分かりました。

40代に支持されている金融商品、預貯金以外では?

40代にはどのような金融商品が人気なのかを見ていきます。

40代保有金融商品ランキング(総世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※総世帯、実数1376、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    95.2%
2位    株式    31.8%
3位    投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む)    31.5%
3位    積立型保険商品(生保・損保)    31.5%
5位    個人年金保険    22.7%

40代に支持されている保有金融商品ランキング1位は「預貯金」(95.2%)でした。2位は「株式」(31.8%)、3位には僅差で「投資信託」(31.5%)、「積立型保険商品」(31.5%)が入りました。2024年には新NISAが開始され、他にもiDeCoなどの税制面で資産運用を後押しする制度が充実してきたことも背景にあるのかもしれません。

また3位の積立型保険商品には、株式などのリスク商品に比べて満期まで保有することで利回り確保が期待でき、また不測の事態での保障といった保険としての機能もあります。

単身40代単身世帯の資産保有額 1位は「100万円未満」

40代の人はどの程度、金融資産を持っているのでしょうか。単身世帯と二人以上世帯をそれぞれ見てみましょう。

40代の金融資産保有額ランキング(単身世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数216)

1位 100万円未満    23.1%
2位    3000万円以上    13.0%
3位    100万~200万円未満    11.6%
4位    1000万~1500万円未満    8.8%
5位    200万~300万円未満    7.9%

まずは単身世帯の金融資産保有額から。1位は最も金額が低い選択肢である「100万円未満」で23.1%。貯蓄がゼロであろう方も存在することを示唆する結果でした。逆に2位は最も高い選択肢である「3000万円以上」に。3位以降も金額が高い選択肢と低い選択肢が交互に現れる展開です。金融資産を形成できている人とそうでない人で二極化しているのかもしれません。なお40代単身世帯の平均は1342万円、中央値※は355万円でした。

※数値データを並べた時に中央に来る値のこと

40代二人以上世帯も1位は「100万円未満」

次に40代が世帯主の二人以上世帯の金融資産保有額を見ていきます。

40代の金融資産保有額ランキング(二人以上世帯)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※金融資産保有世帯、実数782)

1位 100万円未満    15.1%
2位    1000万~1500万円未満    11.0%
3位    500万~700万円未満    10.4%
4位    3000万円以上    8.7%
5位    700万~1000万円未満    8.6%

こちらも1位は単身世帯と同様に「100万円未満」(15.1%)。子育てやマイホーム購入などで何かと物入りなのかもしれません。一方で、単身世帯で2位だった「3000万円以上」は割合は減ったものの4位につけています。平均は1293万円と単身世帯より49万円低い水準。中央値は520万円でした。

40代は単身世帯・二人以上世帯とも「100万円未満」が最多

40代の金融資産保有額は、単身世帯も二人以上世帯も最も回答が多かったのは「100万円未満」でした。本格的な資産形成はこれからといったところでしょうか。一方で「3000万円以上」と回答した世帯も上位に入っており、特に単身世帯で顕著でした。資産を形成できている人とそうでない人で二極化が起きている可能性もありそうです。

●後編:「預貯金」「株式」「投資信託」 40代はいくら保有しているか?【最新版】ではより細かく金融商品別に保有額を見ていきます。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(金融経済教育推進機構) 調査時期/令和6年6月21日~7月3日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。