「変動金利は上がる」が多数
今回参考にするのは不動産関連サービスを提供するスタイルアクト株式会社による全国236人を対象とした調査だ。住宅ローンを検討している人は今後の変動金利についてどう考えているのか。同調査に寄せられた回答を見ていこう。
結果は、変動金利が上がると予想する人が96.2%と多数を占めた。2023年4月以降の過去の調査と比較しても、2025年1月の96.7%と並んで高い水準だ。

また上昇幅を見ると、1%以上と予想する人が39.4%にのぼり、2023年4月以降で最も高い水準に。多くの人が金利上昇に警戒感をもっているようだ。
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4人に1人は「購入意欲が減退」
住宅ローンの金利について先が見通しづらい状況である。マンションの購入意欲には、なにか影響が出ているのだろうか。調査結果を見ると、「購入意欲は減った」(=「購入意欲は減った」+「購入意欲はやや減った」)と回答した人が27.1%にのぼった。2024年4月以降では最も高い水準である。また購入希望エリアを東京23区に限れば30.6%になった。

今後も金利動向は不透明感が続くと予想される。加えてマンション建設に必要な人件費や資材の高騰なども無視できない。住宅ローンの返済は何十年にもわたることから、最新の情報を収集しつつ、長期的な観点から検討していきたいところだ。
調査概要 調査主体:スタイルアクト株式会社 調査名:マンション購入に対する意識調査 調査対象:Webサイト「住まいサーフィン」登録会員で 直近3カ月間に新築マンション販売センターに行った経験がある236人 調査期間:2025年4月1日~2025年4月9日
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。