【人気クールインナー比較】モンベルとユニクロ、どっちがいい?一ヶ月間両方着て生活した結果…

2025/05/14 13:16

モンベルのジオラインとユニクロのエアリズム アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者 ※各商品のパッケージおよび仕様は、変更される場合があります。 機能性クールインナー、何となく選んでませんか? 本格的に暑くなると、汗をかきやすくなって着ている服がまとわりついて不
モンベルのジオラインとユニクロのエアリズム

アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者

※各商品のパッケージおよび仕様は、変更される場合があります。

機能性クールインナー、何となく選んでませんか?

本格的に暑くなると、汗をかきやすくなって着ている服がまとわりついて不快に感じることがありませんか? そんな人たちの味方が、機能性クールインナー

各社から発売されていますが、正直見た目がほぼ変わらないため何となく選んでいる人も多いのではないでしょうか。

モンベルとユニクロ、各クールインナーの違いを調査!

アウトドアファンに人気のクールインナーといえばモンベルの「ジオライン®️」ですが、身近で買いやすいところで言うとやっぱりユニクロの「エアリズム」ですよね。この2つ、実際のところどう違うんでしょう? 

というわけで、価格にデザインから機能まで、細かい違いを調べて徹底比較。実際に一ヶ月間着てみてわかったことを、リアルレビューでお届けします。

価格・生地・デザイン…どう違う?

1|生地感は、モンベルの方が汗をしっかり吸収してくれそう

まずは生地を見てみましょう。こちらはエアリズムで、サラッとした質感とドレープ感(ドレスに見られる自然なひだ)が特徴。

触ってみるとシルクのような手触りで、肌に吸い付くというより浮いているような感じ。とにかくサラッとしています。

実際に着てみました。透け感は程よくありますがスケスケになることはないので、汗をかいてもさほど問題はなさそう。

また、少しゆとりがあり、パツパツにならない感覚で首回りもゆったり目です。

生地を製造しているのは「ヒートテック」でもお馴染みの日本最大手の繊維メーカー「東レ」。

極細のマイクロ糸を使用し、伸縮性があるポリウレタンを採用していることから、なめらかでストレッチ性があるインナーになっています。

一方のジオライン®️は、半袖や長袖、薄手・中厚手・厚手の異なる厚さ、さらに今回使ったクールメッシュや細身タイプのシェイプなど、素材やフィット感を重視したタイプも販売しておりバリエーションが豊富なのが最大の特徴です。

ジオライン®️の特筆すべきところは、67gという軽さ! ランニングやアウトドアで動き回るとなると、やはりインナーも軽いに越したことはないですよね。

ということで、こちらも実際に着てみました。いやはや、この透け感! お見苦しいモデルで恐縮ですが……それはさておき、この生地感なので通気性は抜群。

ザラつきはエアリズムと比べると若干ありましたが、脇周りがジャストフィットで腕を動かすときがラクチンな印象です。

この脇周りのフィット感はとても大切で、脇にたまりやすい汗をしっかり吸収してくれるんです。エアリズムのゆったり感とは違い、ジオライン®️は汗を大量にかくシーンを前提として作られているということが、さっそくよく分かりました。

2|Vネックはエアリズムの方が深め。裾はジオライン®️の方が長い

デザイン面の違いはどうか? ということで次にVネックタイプをチェック。胸元を見てみると、ジオライン®️よりエアリズムのほうがV字の溝が深めに設計されています。

エアリズムは主にビジネスマン向けに販売されていることもあり、Yシャツを着たときにインナーが見えないようにしているようですね。

また、透け感やシャツに白のくっきりした輪郭が浮き出ないようベージュカラーも販売しているということも、ジオライン®️との違いです。

裾を見てみると、エアリズムよりジオライン®️のほうが長めになっています。これは運動する際にパンツからインナーがはみ出ないための工夫と見受けられ、まさにアウトドアメーカーならではの視点ですね!

ちなみにジオライン®️の裾を細かくチェックしたところ、前より後ろのほうが長め。これも登山などで前かがみになるシーンが多いことを想定し、インナーがはみ出ないよう考慮された設計のようです。

次にスリーブ(腕の部分)を見ると、そこにも違いが。まず、エアリズムはシャツスリーブ。胴体と袖をつけたシンプルなスリーブです。

一方のジオライン®️はラグランスリーブ。肩から一直線に繋がっているタイプで肩幅を気にする必要がなく、腕を動かしやすいメリットがあります。

スポーツウエアによく見かけるスリーブですが、そのような効果があると知れば、インナーに限らず服選びの参考にもなりますね!

3|価格はユニクロのほうが圧倒的にリーズナブル

最後に価格を見てみましょう。エアリズムは1,290円でジオライン®️クールメッシュは2,860円(※Vネックは2,970円)となっており、エアリズムのほうが半額以下の値段で購入できるということになります。

しかも、ユニクロは言わずもがな頻繁にセールを開催していて、たまにエアリズムが対象になる場合も。そのタイミングを見計らって買えばさらに安く買えることもあるとなると、価格面ではユニクロに軍配が上がりますね。

実際に一ヶ月間、両方着て生活してみた

ここまでエアリズムとジオライン®️の違いを比較してきましたが、結局どちらがいいんでしょう……? これは実際に着て生活してみないことにはわからない! ということで、特徴を“肌で”実感するべくモンベル・ユニクロを一ヶ月間交互に着て過ごしてみました。

一ヶ月着てわかったのは…

ジオライン®️の方が、汗の吸収・速乾性が高く感じた

生地の吸汗速乾性能オンリーの比較はしていないので徹底比較とはいきませんが、より身体にフィットするジオライン®️の方が汗を吸収してくれる機能が高いと感じました。

実際着ていると、かなり汗をかいたのにベタつくことがなかったような……。これは動き回る現場での作業に、本当に助かりました。

出典:モンベル

なるほどモンベルのサイトを見ると、ジオライン®️は風で体を冷ましつつ、高い通気性で汗を放出してくれる仕組みなのだとか。ラグランスリーブのデザインから見ても、運動量が多い人にピッタリなクールインナーです。

汗を広範囲にカバーしてくれる丸首がおすすめ。防臭効果も実感

細かいことですがクルーネックとVネックでは肌に密着している面積が違うので、クルーネック(丸首)のほうが断然首回りの汗をしっかり吸収してくれます。

ちなみに体感的な話しになってしまいますが、やはりエアリズムよりもジオライン®️の方が防臭効果も強いのではないかと感じました。これもモンベル公式によると、「抗菌」より高い防臭効果のある「制菌」効果があるのだとか。あくまで個人的な感想なのであしからずですが、連泊するキャンプなんかには助かりますよね。

●モンベル「ジオライン クールメッシュ Tシャツ Men’s」について詳しくはこちら
●モンベル「ジオライン クールメッシュ VネックTシャツ Men’s」について詳しくはこちら

コスパ重視ならエアリズム!万人向けのオールラウンダー

エアリズムは汗の吸収速乾性はモンベルに劣るのが正直な印象だったものの、サラッとした着心地で小汗程度ならベタつくことはありませんでした。日常レベルの抗菌防臭・消臭効果は感じられたので、そこまでアクティブに動かないシーンであればエアリズムで十分でしょう。

ジオライン®️に比べて肌触りがなめらかで締め付けが少なかったのは個人的に気に入った点だったので、着心地の好みも選ぶポイントになりそうです。

毎シーズン買い替えるなら、エアリズムが◎

出典:ユニクロ

それにしても、やはり1,290円という圧倒的に安い価格設定は魅力的すぎます。もし、インナーは毎年買いなおすという方なら、コスパのいいエアリズムが絶対にお得!

この快適さで1,290円なら文句の付けようがなく、躊躇うことなくお財布も出せそうです。

●ユニクロ「エアリズムクルーネックT」について詳しくはこちら
●ユニクロ「エアリズムVネックT」について詳しくはこちら

インナー選びで、快適度はけっこう変わる

たくさん販売されている機能性クールインナーですが、よく見てみると様々な違いが見えてきました。打ち出しているところがどれも異なるので、シーンや機能に合わせてクールインナーを使い分けると、より快適に過ごせることでしょう!

✔こちらの記事もおすすめ