資産の『貯水量』ではなく、複数の『水道の蛇口』作りのススメ
少し前に話題になった老後2,000万円問題。多くの人は、老後いくら貯蓄が必要か、という金額に注目しがちですが、実は毎月どれだけのお金が安定的に入ってくるか、に注目すべきで、その仕組みを早い段階から設計しておくことのほうが貯金を積み上げるよりも重要であることに多くの人は気が付いていないのが実情です。
資産1億円を毎月切り崩しながら生活するよりも、手元の資産に手をつけず毎月20万円が永続的ほぼ確実に入ってくる生活のほうが実は精神的な安心をもたらしてくれるのです。
その理由として資産を切り崩す生活には、以下のリスクが潜んでいることが挙げられます。
1. 長寿リスク:人生100年時代。「お金が寿命より先に尽きる」リスク。 例:5,000万円の預金も、月25万円使えば17年弱で枯渇(インフレ考慮前)。
2. 市場変動リスク:株式や不動産の資産価値の下落リスク。
3. 心理的不安リスク:資産が減り続けることへストレスを抱えるリスク。
実は安定した老後の生活を送るためには、手元の資産の大小よりも、キャッシュフローを生み出す仕組を持っているかどうかのほうが重要なのです。
では、具体的にどのような方法でその仕組みを作っていけば好いのでしょうか。
- 公的年金の最適化:例:繰り上げ受給で月額を最大化。
- 私的年金を利用し、公的年金の不足分を補填。
- 保険会社の貯蓄プランを年金として利用。
- 毎月分配型の投資信託の分散保有。→分配型投資信託を小口に振分け保有できるプランを利用(例:2,000万円を平均年利5%で運用→毎月8.3万円の収入)
5.副業や得意分野のスモールビジネス等で「小さな稼ぐ力」を活用。
1~5を活用し、早い段階から仕組みを作っておくことができれば、老後の生活は安泰です。その仕組みづくりのツールとしておすすめなのが、香港の保険プランです。
1.貯蓄型保険を年金として利用:
香港の貯蓄型保険には資産から得た収益のみを毎月定額の年金として引き出すことができるプランがあります。日本の貯蓄型保険と比較し、圧倒的に高い運用益が期待できることで実現可能で、早い段階から運用をスタートすればするほど、年金額が増える仕組みになっています。
2.分配型投資信託プランを利用:
優良な投資信託商品を小口に振分け、毎月分配金を受け取ることが可能なプラットフォームプランです。
例:USD15万ドルの資金を3つの投資信託に等分で運用した場合:
- A社 アメリカ市場収益ファンド 年利8%
- B社 アメリカ債券ファンド 年利4%
- C社 グローバル株式ファンド 年利7.5%
毎月の分配金:(USD5万x8%+USD5万x4%+USD5万x7.5%)÷12=USD813
→約12万円
また、個人向け年金保険には香港政府公認の非課税枠が設けられているプランもあり、節税効果も期待できます。
繰り返しになりますが、老後資金の核は資産額ではなく、持続的収入の確保です。香港の保険は海外在住者のみが加入可能です。是非、海外駐在のこの機会に、香港の保険商品を利用し、日本の低利回りでは実現できない安定したキャッシュフローを生み出し、長寿社会に備えた資産形成を始めておくことを強くお勧めします。具体的なシミュレーションや商品例については、是非筆者までお問合せください。
【筆者紹介】
マニュライフ香港 新田 綾
(香港保険ライセンス:IF6673/MPF仲介資格:097883)
同志社大学経済学部卒。香港在住35年。2011年よりマニュライフ香港にて営業代理業務に従事。
電話:852-92720061
メール: aya_nitta@manulife.com.hk