将来の備えとして「外貨預金」を活用する人も
今回参考にするのは、株式会社oricon MEによる全国20~74歳の男女4636人を対象にした調査。実際に外貨の購入や売却を年1回以上行っている人に質問している。
同調査ではまずは外貨預金の利用目的から聞いている。結果を見ると、最も回答率が高いのは「円金利が低いため」(33.4%)だった。金融正常化で日本も少しずつ金利が上がっている。とはいえ物価上昇による資産の目減りなどを考えると、円金利に物足りなさを感じている人もいるのもしれない。

また、通貨の分散という観点から外貨預金を捉える人もいるようだ。「円預金だけでなくリスク分散させるため」(32.7%)が続いた。また金利だけではなく、為替変動による差益を期待する人もいるようでトップ3の最後は「為替差益を得るため」(32.2%)だった。
ほかに「老後の資金を備えるため」(15.6%)という目的も挙がっていることから、将来の備えとして外貨預金に期待する人も一定数いるようだ。
外貨預金の資産額 「200万円未満」が比較的多い
外貨預金をいくら保有しているのかも気になるところだ。調査では外貨預金口座における現在の総資産額について日本円で換算した金額を質問している。最も回答率が高いのは「10万円未満」(17.1%)だった。「100万円~200万円未満」(11.9%)、「50万円~100万円未満」(10.2%)と続く。

外貨預金は円金利に比べ高い金利が期待できる一方、為替リスクもある。リスクを考慮して、少額から取り組んでいる人も少なくないのかもしれない。
●外貨預金の為替変動が気になる人は、後編「老後資金のために運用しようと考えている投資商品トップ5は?」も参考にしてほしい。
調査概要 調査名:2025年 オリコン顧客満足度®調査 外貨預金 利用実態データ 調査主体:株式会社oricon ME 調査対象: 1年に1回以上、外貨の購入や売却をしている全国20歳~74歳の男女4636人 調査期間:2025年1月10日~2025年1月24日
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。