2025年6月の日本籍追加型株式投信(ETFを除く。以降、ファンドと表記)の推計資金流出入を見ると、6月は外国株式ファンドに5,200億円の資金流入があった【図表1】。5月の9,200億円から4,000億円の減少となり、資金流入が急激に鈍化した。
一般販売されている外国株式ファンドをタイプ別に見ると、インデックス型には4,600億円、アクティブ型には400億円の資金流入があった。インデックス型は5月の6,400億円、アクティブ型は同2,200億円から減少し、新NISAが開始された2024年以降で最小となった。

実際にアクティブ型の外国株式ファンドの中で、1カ月間に100億円以上資金流出があったファンドは、5月には存在しなかったが、6月には5本に達した。6月に5月を上回る流入を記録したファンド(赤太字)もあり、一般販売されているアクティブ型全体でみると400億円の流入超過となったものの、流入額は5月から大幅に減少した【図表2】。

元々、インデックス型の外国株式ファンドはNISAの中心商品となっており、NISA口座から買付によって資金流入が底上げされている。特につみたて投資枠は毎月安定した買付があり、さらにNISAの口座数の増加も相まって、買付額は緩やかに増加基調である。
実際につみたて投資枠からの買付は、新NISAが開始された2024年1-3月には四半期で1兆円程度であったが、2025年1-3月には1兆6,000億円を超えている。月次換算すると、2024年初は月3,500億円程度であったのが、2025年に入ってからは5,000億円を超える規模となっている【図表3:線グラフ】。この買付の大半は、インデックス型の外国株式ファンドに流れている。さらに、つみたて投資枠では2024年に年間の買付額が4兆9,700億円だったのに対して売却が1,800億円しか出ておらず、基本的にバイアンドホールドされている。
一般販売されているインデックス型の外国株式ファンドの流入額は、6月につみたて投資枠からの買付額を下回ったとみられる。これは、2024年以降で最小となったこと以上に、注目すべき変化である。つみたて投資枠以外にも、成長投資枠やNISA口座以外の確定拠出年金などからの買付もあることを踏まえると、6月はインデックス型の外国株式ファンドにおいても売却が増加したことが背景にあるだろう。
なお、一般販売されているインデックス型の外国株式ファンドの中では、米国株式の指数に連動するファンド(【図表3】赤棒)が2,100億円の流入と、5月から1,000億円減少し流入鈍化が顕著であった。6月の21営業日のうち5営業日は売却超過となるなど、売却の動きが目立った。

一方で、バランス型ファンドには6月も5月とほぼ同規模の1,100億円の資金流入があり、販売は比較的、堅調だったようだ。さらに主要資産クラス以外の「その他」ではあるが、金関連ファンドにも2本(【図表2】青太字)を中心に800億円の資金流入があり、5月の500億円から増加した。
ただ、ファンド全体で見ると外国株式ファンドの流入減少が大きく、5,200億円の資金流入と5月の9,000億円から3,800億円減少し、ファンド全体としても2024年以降で最小となった。6月は、世界的に株価が上昇する中、内外問わず半導体関連(赤太字)などハイテク系のテーマ型の株式ファンドの中に特に高パフォーマンスをあげるものがあった【図表4】。
