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【フラット35以外】住宅ローンを選んだ理由ランキング「選ばれる決め手」の条件は?

2025/08/08 12:00

住宅ローン選びで最重視、やはり「金利の低さ」 住宅金融支援機構の最新調査※によると、フラット35以外の住宅ローン利用者1296人が住宅ローンを選んだ理由として最も多かったのは「金利の低さ」で61.0%。他の理由を引き離す、群を抜く数字だ。住宅ローンは数千万円規模の借入となることも多いため、わずかな金利差でも返済総額に

住宅ローン選びで最重視、やはり「金利の低さ」

住宅金融支援機構の最新調査※によると、フラット35以外の住宅ローン利用者1296人が住宅ローンを選んだ理由として最も多かったのは「金利の低さ」で61.0%。他の理由を引き離す、群を抜く数字だ。住宅ローンは数千万円規模の借入となることも多いため、わずかな金利差でも返済総額には大きな影響を与える。それゆえ多くの人が金利を最重視しているだろうことは想像に難くないが、そのとおりの結果が浮き彫りとなった。

※住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】(住宅金融支援機構、2025年6月27日公表)

住宅ローンを選んだ理由(フラット35以外)

住宅ローンを選んだ理由(フラット35以外)調査結果を表した図表
出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」

住宅ローンを選んだ理由ランキング(フラット35以外)

1位 金利の低さ 61.0%
2位 団体信用生命保険の保障内容 20.2%
3位 ペアローン・収入合算を利用できた 14.3%
4位 諸費用の低さ 12.7%
5位 金融機関の信用性(経営が安定している)11.0%
6位 日頃から取引がある金融機関(メインバンク)9.7%
7位 35年超の返済期間を選べた 9.4%
8位 金融機関の窓口で直接、申込みなどができた 7.9%
8位 繰上返済のしやすさ 7.9%
10位 webで相談、申込みなどができた 5.3%
※3つまで回答可

出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」よりFinasee編集部作成

2番目に多かった理由は「団体信用生命保険(団信)の保障内容」で20.2%。団信とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または高度障害状態になった場合に残りの住宅ローン残高が保険金で支払われる保険のことだ。

近年は通常の死亡保障だけでなく、がんをはじめとする三大疾病等にも対応した保障内容を提供するものも増えており、保障の充実度も相まって選択理由の上位に入っているのかもしれない。

続いて「ペアローン・収入合算を利用できた」が14.3%、「諸費用の低さ」が12.7%、「金融機関の信用性(経営が安定している)」が11.0%という結果となった。

共働き世帯の増加に伴い、夫婦で住宅ローンを組むペアローンや、家族の収入を合算して借入可能額を増やす収入合算の活用が一定程度、重視されていることが分かる。

興味深い点は「日頃から取引がある金融機関(メインバンク)」という理由が6位(9.7%)とそれほど高くないことだ。このことからは銀行との普段の取引関係よりも、条件面での優位性を重視する傾向が見て取れる。

調査結果から考える住宅ローン選びのポイント

調査結果から住宅ローンを選ぶ際に重視すべきポイントについて考えてみよう。

1.変動・固定、どちらの金利タイプを選ぶか…短期的な低金利を重視して変動金利型を選択するか、長期的な金利の安定性を重視して固定金利型を選択するか、自分のリスク許容度に合わせて選ぶことが大切だ。特に住宅ローンの返済期間は一般的に数十年に及ぶため、将来の収入変動や金利変動リスクをどう考えるかが重要となってくる。例えば当初は変動金利の低さに魅力を感じたとしても、将来の金利上昇リスクを許容できるかどうかなど、多面的に判断して検討すべきだろう。

2.団信の保障内容…保障内容は金融機関によって異なる。死亡保障だけでなく、三大疾病、八大疾病特約などの内容も比較検討したい。

3.金利以外の諸費用…金利だけでなく事務手数料や保証料、繰上返済手数料なども含めたトータルコストで比較する。

4.ライフプランに合わせた柔軟性…共働きならペアローンや収入合算、親子間での資金援助を考えるなら親子リレー返済など、自分のライフプランに合ったタイプを選びたい。

自分に合った住宅ローンを選ぶために

住宅ローン選びに正解はない。重要な点は、自分のライフプランやリスク許容度に合ったものを選ぶことだ。一般の住宅ローンのほかフラット35など、それぞれ異なる特徴がある。金利の低さだけでなく、保障内容や諸費用、返済の柔軟性なども含めて総合的に判断し、自分にとって最適な住宅ローンを選びたい。身近に住宅ローンを組んでいる人がいれば参考に話を聞かせてもらうことも一案だ。

また複数の金融機関から見積もりを取り、比較検討することも忘れずに行おう。住宅ローンは人生で最も大きな契約の一つだ。慎重に、そして賢く選択したい。

●住宅ローンにはフラット35もあるが選択の実態はどうなっているのか。後編「住宅ローン【フラット35】を選んだ理由ランキング ほかの住宅ローンとはどう違う?」にて詳報している。

調査概要 調査名:「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」 調査主体:住宅金融支援機構 公表日:2025年6月27日 調査期間:2025年4月30日~5月12日 調査対象:2024年10月~2025年3月までに個人向け住宅ローン※の借り入れをした1397人(全国20歳以上~70歳未満、学生・無職除く) ※借換、リフォームローン、土地のみローン、投資用ローン除く)

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。