前編では、46歳で第一子を授かった駒井さん(仮名)が老後不安に悩まされていたところ、お姉さんのひと言で考え方が180度変わった経緯をお伝えしました。
後編では、新たな気付きを得た駒井さんが起こしたアクションと、現在の生活について聞きました。
●前編:「老後2000万問題」に絶望していた晩婚女性…将来への不安を激減させた姉の意外なひと言
考え方を変えて行動開始、お金では得られない出会いも
「悩むなんて時間の無駄」という気付きをきっかけに、私は新しい一歩を踏み出しました。
まずはパートタイマーとして働きながら、英会話を習うことにしました。近くの教会で毎週日曜日に勉強会があるのですが、これがなんと無料なのです。
もしお金があったら、こんなささやかな工夫をしなくても済んだかもしれません。しかし、ないからこそ生まれてくるアイデアもあるものです。
そして、そこではお金では決して手に入らない出会いもありました。今となっては、私が下を向いていると「大丈夫?」と声をかけてくれる仲間がいて、最後には「大丈夫!」と力強く背中を押してくれる仲間もいます。
そんな素敵な仲間たちと出会い、「お金が無いって悔しいなあ」と感じる瞬間がありながらも、彼らとの出会いに心から感謝することができています。
老後を「朗後」として生きる
そして還暦を迎え、いわゆる「老後」と呼ばれる時期に入りました。
でも、私はうつむいたりはしていません。むしろ老後を「朗後」と自分の中で置き換えて、笑って笑って、笑顔の絶えない毎日を生きています。
例えば、ポイ活を駆使して格安スーパーをハシゴするとき。そこで出会った仲間と「あのスーパーはお肉が安いらしい」「今日はお刺身が特売だって」と情報交換をするのも楽しみの1つです。
週末には、シニア割を利用して登山や旅行に出かけます。そうすると、二十代では気付かなかった事が、三十代では見えなかった景色が、四十代では聞こえなかった声が、手に取るように感じられるのです。
年をとるのも悪くない。いえ、ここまで生きてこられたこと自体が奇跡なのですから、「年は取る」のではなく「いただく」ものだと考えています。
多くの出会いが私に生きるチカラをくれました。
もうすぐ70歳。でも、慌てません。うつむいたり嘆いたりもしません。
笑顔でいる限り、仲間がいる限り、私は幸せな「朗後」を生きて行けると信じているから!
駒井さんの言葉には、未来への希望と今を生きる喜びが満ちあふれていました。老後に向けてお金の不安を完全に解消するのは難しいことかもしれません。それでも人は考え方や行動次第で、お金では買えない豊かさを手に入れられるという大切なヒントを得ることができました。
Finasee マネーの人間ドラマ 読者体験談セレクト班
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。