「スタグフレーション」景気後退中にインフレが進行する現象

2021/12/06 06:00

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スタグフレーション(Stagflation)とは、景気が後退していく中で物価上昇が同時進行する現象を指します。景気停滞を意味する「スタグネーション(Stagnation)」と物価上昇を表す「インフレーション(Inflation)」を組み合わせた造語です。 不景気時の物価上昇は消費者の生活を圧迫 通常は景気が停滞すると需

スタグフレーション(Stagflation)とは、景気が後退していく中で物価上昇が同時進行する現象を指します。景気停滞を意味する「スタグネーション(Stagnation)」と物価上昇を表す「インフレーション(Inflation)」を組み合わせた造語です。

不景気時の物価上昇は消費者の生活を圧迫

通常は景気が停滞すると需要が落ち込むので、デフレ(物価下落)の要因となりますが、原油価格の高騰に伴う原料の価格上昇などによって、不景気でも物価が上昇してしまうことがあり、これをスタグフレーションと呼びます。景気後退で賃金が上がらないのに物価だけが上昇していくと、消費者にとっては生活しづらい厳しい経済状況になります。過去には、1970年代の石油ショックの際にこの現象が起こりました。【お金の単語帳】