NISA・クレカ積立を始めたい

「家計を守りながら無理せず資産を育てる」FP横山光昭さんに聞く新NISA活用術2026

2026/01/16 12:00

「負けない投資」のために必要なこと 2025年は4月に相場の下落はあったものの、結果をみれば世界経済は順調に成長しました。NISAなどで保有している資産も順調に増えてきて、継続することの大切さを実感している人も多いと思います。振り返れば、投資が日常生活に浸透してきた新NISA2年目だったと言えるのではないでしょうか。

「負けない投資」のために必要なこと

2025年は4月に相場の下落はあったものの、結果をみれば世界経済は順調に成長しました。NISAなどで保有している資産も順調に増えてきて、継続することの大切さを実感している人も多いと思います。振り返れば、投資が日常生活に浸透してきた新NISA2年目だったと言えるのではないでしょうか。

そして3年目に向けてですが、2024年にNISAの投資枠が拡大してから、家計や貯金から投資額を増やしてきた人も多いことと思います。一方で、この2年で物価上昇による家計への影響も如実に表れてきました。そこで一度、ご自身の足元を確認してほしいと思います。

チェックポイントは次の3つです。

・毎月の家計の収支をチェックし、積立投資額は余剰資金の範囲でまかなえているか。
・3~5年以内に使う予定がある分までNISAに充てそうになってないか。
・現状の投資額を維持しようとする結果、持っておくべき貯金まで切り崩していないか。

物価上昇はじわりじわりと生活費に影響を及ぼしています。

そしてライフプランは変わるのが当たり前です。たとえ始めに積立額を定めたとしても、月によっては収支がマイナスになってしまうことがあった場合は特に要注意です。SNSや他の人の話に振り回されないで、NISAに振り向けた資産はしっかり長期で運用していけるようにしたいもの。もしあなたが投資に息切れしそうな状態なら投資原資は無理をせず、場合によっては積立額を減額するのも一つです。

私は手元の現金を枯渇させてまで、投資をすることは良いとは思いません。家計に無理のない投資額を見極めることも、負けない投資のために必要な判断です。

つみたて投資枠と成長投資枠を賢く使い分ける

つみたて投資枠、成長投資枠の使い分けに悩んでいる人もいるでしょう。

投資は、できれば相場が下がった時に買付できるのが理想です。けれど、それはプロでも難しいもの。だからこそ、NISAでは次の点に着目して2つの枠を活用してみてほしいと思います。

・つみたて投資枠:相場に関係なく毎月、機械的に一定額を購入していく

…「定時定額」で積み立てを継続することで、相場に振り回されずに着実に資産を築いていく枠。これまでどおり、新NISAのベースとして活用していくイメージです。

・成長投資枠:相場が下がった時を狙って一括(スポット)購入していく

…相場が下がった時を狙って買付をするのは難しいですが、それがかなえば効率よく資産を増やすことができます。つみたて投資枠で相場に関係なく着実に投資を進めているからこその成長投資枠の使い方を意識しましょう。使い分けのポイントは、積み立てではなく、相場が下がった時を狙って、可能なら上場投資信託ETF)も利用しながら一括購入をしていくなど、成長投資枠の特徴を活かした運用を心掛けてみましょう。

このような使い分けを意識してほしいと思っています。投資に振り向けたい現金余力を鑑みて、積立と一括投資のバランスを取ることが大事です。 

新NISA3年目、値動きを見極めて買う方法も

NISAも3年目に入り、このままで良いのかと思っている人もいることでしょう。これまでどおり投資信託を買い増ししていくのも一案ですが、これを機にETFにも目を向けてみてはいかがでしょうか。投資信託は1日1回の基準価額で取引されるのが基本に対し、ETFは取引時間中にリアルタイムで売買できます。そのため価格変動を見ながら購入することができ、下落具合などによって購入量を調整することもできます。

これまで投資に消極的だった人がその反動からか、毎月の積立額を極端に増加させるというケースも多数見てきました。それも悪くはないですが、資金を早めに成長させるために購入ポイントを意識して投資することも1つの良い選択肢だと思います。

家計再生コンサルタント
マイエフピー代表 横山 光昭氏

支出を「消・浪・投®」に分ける家計管理と「つみたて投資」を両輪に、安定した家計運営と資産形成を目指す。相談の”現場”にこだわるファイナンシャルプランナーで、相談件数は2万6000件を超える。家族全員参加の「家族マネー会議」も評判。TV、雑誌、講演なども多数で、著書はシリーズ累計95万部超の『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』があり、著作は184冊、累計400万部を突破。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。