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「本当に良い」と思える投資信託を投票で決定! アクティブ、インデックスのベスト10は?【個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025】

2026/02/09 12:00

「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」の投票結果が2026年1月23日に発表され、1月30日に東京・茅場町のFinGATE KAYABAで表彰式と交流会が開催された。 同イベントは2007年に始まり、今年で19回目となる。当初は投信ブロガーの投票により賞を決定していたが、2024年から個人投

「個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025」の投票結果が2026年1月23日に発表され、1月30日に東京・茅場町のFinGATE KAYABAで表彰式と交流会が開催された。

同イベントは2007年に始まり、今年で19回目となる。当初は投信ブロガーの投票により賞を決定していたが、2024年から個人投資家なら誰でも投票できるようにし、名称も変更した。運営委員長のかえる氏は「個人投資家にとって本当に良いと思える投資信託を投票で選び、広めることでより良い投資環境を作っていくことを目的としている」と語る。運営は10人の運営委員がボランティアで行っている。賞はインデックス投資信託部門とアクティブ投資信託部門の2部門。投票期間は2025年11月の1カ月間で、総投票者数292人、有効投票者数は286人となった。

アクティブ部門1位は「セゾン・グローバルバランスファンド」

アクティブ部門1位に輝いた投資信託は「セゾン・グローバルバランスファンド」だ。

個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025

(図表)個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025「アクティブ部門」

同ファンドは世界各国の株式と債券に半分ずつ投資する国際分散投資を基本方針とする。2007年に設定された息の長いファンドで、同年から始まったFund of the Year第1回(当時は前身の「投信ブロガーが選ぶ! Fund of The Year」)でも1位を受賞している。

授賞式に登壇したセゾン投信の執行役員・瀬下哲雄マルチマネージャー運用部長は「2007年からこのファンドの運用を担当していますが、ファンドのコンセプトの良さと、投資をご継続いただいたお客さま、ご支持、ご投票をいただいたみなさまのおかげです」と感謝を述べた。ポートフォリオマネージャーとして同ファンドを運用する瀬下氏は、これからもファンドの黒子として引き続き期待に添えるように活動をしていくと力を込めた。

2位は「結い2101」。2010年の設定以来、独自の視点で日本の良い会社に投資をして、良い社会、良い未来を作る一念で、良い投資の循環を作っていくことを目指すファンドだ。投票者からは、長く保有している、投資方針が変わり現金比率が減った、今後の変化を期待しているなどの声が聞かれた。

3位はROBOPROファンド。AIを活用した定量分析を主に既存のバランスファンドにはない運用を目指して立ち上げられた。株式比率や債券比率といった伝統的な配分にとらわれず、市場の変化をデータで捉え大胆に配分を見直していく特徴のあるファンドだ。

表彰式では受賞各社の登壇者への質問コーナーも設けられた。投票者からは、インデックスファンドが普及する中、アクティブファンドには資産形成を超え、「意思あるお金の流れ」で未来を変えるパートナーとしての価値を期待するといったコメントが寄せられた。

その流れから、テーマはアクティブファンドの付加価値へと展開。アクティブ運用は企業との対話や調査を通じて企業価値を高め、経営者に緊張感を与えることで健全な市場形成に寄与しているという具体例が共有された。また、個人投資家とともに投資先を訪問することで、財務諸表等だけでは分からない企業風土や競争力の源泉などに触れられる点も挙げられた。そうした取り組みからは、資産形成の観点だけでなく、社会貢献といった「資産運用を超える価値」の創出がうかがえた。

インデックス部門1位は7年連続「オルカン」

続いて行われたインデックス投信部門では、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が1位に輝いた。

(図表)個人投資家が選ぶ!Fund of the Year 2025「インデックス部門」

1位となった「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は前身の「投信ブロガーが選ぶ! Fund of The Year」時代から含め7連覇を達成した。同ファンドの純資産残高は約9.7兆円に達している(2025年1月時点)。三菱UFJアセットマネジメントの礒江 功・執行役員は「2月には純資産残高10兆円に届くだろうと思いますが、これもひとえに皆さま方のご支持、ご支援のおかげです」と謝意を示した。カスタマー・コミュニケーション部の部長として日ごろからファンミーティングなどを通じて顧客接点を大切にしているという礒江氏は、今後も顧客の声を改善に活かしていくと決意を込めた。

2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」。三菱UFJアセットマネジメントのファンドが1位、2位を獲得した。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は2024年6月に純資産総額が5兆円を突破。その約1年半後(2026年1月)には国内初の10兆円を達成した。2025年末には国内で初めて外国株の現物株のレンディングも開始している。

3位は「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」。2013年の設定以来、12年連続の受賞となった。投票者からは、信託報酬の継続的引き下げに先鞭をつけたファンド、10年間積み立てているなどの声が聞かれた。

個人投資家が選ぶ! Fund of the Yearの特徴は、こうした投票者である個人投資家からの熱い声が集約され、結果が決まるという点だ。表彰式後の交流会では、投資家と運用会社の担当者との間で活発な意見交換が行われた。同運営委員会では、こうした取り組みを通じてより良い投資環境づくりにつなげていく考えだ。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。