iDeCoで預貯金、何が選ばれている?
iDeCoで選べる元本確保型商品の代表が預貯金だ。そのうち、全年代で共通して最も選択されている商品は1年物の預貯金(52.8%)。次いで5年物(10代除く)となっている(34.9%)。両者で85%超を占めている。
iDeCo元本確保型の選択状況(預貯金)
※預金および貯金を合算して分類
また、iDeCoの商品選びには押さえておきたいポイントがある。まず口座は一人一つの金融機関でしか開設できない仕組みで、複数の口座を持つことはできない。さらに運用商品のラインアップは金融機関によって異なるため、例えば預貯金と保険の両方を選びたくても、取り扱いがないケースもある。口座開設の前には、希望する商品があるかどうか確認しておくとよいだろう。
iDeCoで保険、何が選ばれている?
iDeCoでは保険も選べる。ただし自身が口座開設するiDeCoの金融機関で取り扱いがない場合は選べないので注意が必要だ。
iDeCoで最も選ばれている保険商品は全年代で共通して5年物の保険で、全体の56.4%を占める。次いで10年物が42.3%となっており、両者で実に98%を超える。
iDeCo元本確保型の選択状況(保険)
※生保商品および損保商品を合算して分類。それぞれの年限ごとに「確定」「保証期間付終身」などがある
iDeCoで預貯金や保険といった元本確保型商品を選ぶ選択肢もある。確かに元本割れの観点から心配して選ぶ人もいるだろうが、注意点がある。これらの商品は金利が低めで、大きなリターンは期待しにくい。長期運用が基本のiDeCoでは、わずかな利回りの差が将来の受取額に大きく影響してくる。特にインフレが進めば、実質的な資産価値が目減りする可能性もあるのだ。
一方、投資信託なら長期運用で資産成長が見込めるほか、インフレにも対応しやすい。もちろん値動きはあるが、iDeCoは老後資金づくりが目的なので時間を味方につけられる強みがある。預貯金や保険は利益確定後の預け先として活用し、基本は投資信託で運用する。そんな使い分けが、iDeCoを最大限活かすコツといえるだろう。
●iDeCoではどんな投資信託が選ばれているのか。後編「【年代別】iDeCoで選ばれている投資信託“インデックスVSアクティブ”の実際は?「362万人調査」」で詳解している。
調査概要 調査名:「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」調査主体:運営管理機関連絡協議会 公表:2025年11月
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。