貧乏になる人は意外と大きな支出には敏感です。しかし、小さな支出、言い換えればプチ浪費には非常に鈍感なケースが多いようです。
貧乏な人がつい買いがちな意外なものを5つ紹介。貧乏神を呼ぶプチ浪費の危険性について解説します。
1 宝くじ
元銀行員から見て「この人貧乏そう……」と思うのが、宝くじをひんぱんに買う人です。
宝くじの当選確率は非常に低い
一攫千金の夢がある宝くじですが、その当選確率は非常に低いことをご存知でしょうか?
たとえば2021年年末ジャンボ宝くじの当選確率は以下の通りです。
1等 22本 | 0.000005% |
1等前後賞 44本 | 0.00001% |
1等の組違い賞 4,378本 | 0.000995% |
2等 88本 | 0.00002% |
3等 880本 | 0.0002% |
4等 4万4,000本 | 0.01% |
5等 132万本 | 0.3% |
6等 440万本 | 1% |
7等 4,400万本 | 10% |
以上の数字を見ると、宝くじへの支出は明らかに失うものの方が多い支出であるとわかります。
お金持ちは宝くじの購入を「浪費」と考える
そのような支出をお金持ちは「浪費」と考えます。支出額が小さければ「プチ浪費」です。
例えば10本連番で宝くじを買って、7等300円が当たった場合、失う金額は1回あたり2,700円。これはプチ浪費です。しかし、年4回それを繰り返せば1万800円と少し大きな浪費になります。10年単位で見れば10万8,000円もの浪費です。
しかし、宝くじをよく買う人にはその考えがない人が多いようです。
2 福袋
福袋の購入が多い人も貧乏になりがちです。
衣類などの福袋は、使い道に困るものが1つは含まれているケースが多いです。また、食品の福袋には消費期限が近いものが意外と多いので食品ロスが生じがちです。
そのようなものにかけたお金はプチ浪費となります。
3 デパ地下のお惣菜やスイーツ
デパ地下のお惣菜やスイーツをよく買う人も貧乏に近い人です。
プチ贅沢として「ちょっとぜいたくな食品」を買う人は多いでしょう。プチ贅沢もたまに行う程度なら問題ないのですが、その頻度が高い人は貧乏になりやすいのです。
「ちょっとぜいたくな食品」にはおいしいものが多いので、つい何度も買ってしまいがちです。しかし、それが積み重なれば大きな浪費になり、貧乏との縁を深めてしまいます。
4 100均商品
100均商品をよく買う人も貧乏人が多い傾向にあります。
その価格の安さから、あまり考えずに100均商品を買う人も多いでしょう。ただ、それが家で使い道に困るものである場合、その支出はプチ浪費となります。
5 コンビニ商品
コンビニ商品をよく買う人も貧乏になりやすい人です。
コンビニ商品は定価のものが多いので、同じものでもスーパーで買うより割高です。また、総菜などの食品も少し高めの価格帯であり、そこにお金を払うのは「プチ浪費」と言えます。
プチ浪費を繰り返す人は貧乏になりやすい
いずれのケースでもプチ浪費の積み重ねが大きな浪費となり、それが貧乏を呼び込む形となっていることがおわかりでしょう。
それを知るお金持ちは、プチ浪費を常に減らす努力をしているからこそ多額のお金を手にできているのです。
「プチ浪費は貧乏に直結する」。それを肝に銘じながらプチ浪費を減らしていきましょう。
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
(2022年1月1日公開記事)