オンラインショッピング全盛の今、「えっ?」と思うようなデパートが消えています。東京から消えていった有名デパート、なぜ閉店になってしまったのでしょうか。
東武百貨店ソラマチ店
東武百貨店ソラマチ店は2016年1月をもって閉店しています。スカイツリーの真下にあるソラマチの4階にありました。3年間という短い期間の営業でした。
百貨店という名前ではありますが、実際にはお土産物店やドラッグストアが立ち並び、アジアからの観光客をターゲットとしていましたが、終わりの頃は閑散としていたといいます。
三越多摩センター店
三越多摩センター店は2017年3月をもって閉店しています。2000年11月に開店した同店。2007年をピークに低迷していました。今後もさらに低迷が続くと予想され閉店に至りました。
伊勢丹府中店
2019年9月をもって閉店しました。初年度には261億円の売上げがあったといいます。しかし2018年度にはその半分ほどの売り上げとなっていました。
2021年12月現在、同店が入居していたビルは、Mitten府中へと生まれ変わっています。家電大手の株式会社ノジマによる運営で大型ショッピングセンターとなりました。
サティ
サティはマイカルが運営していた総合スーパーです。日本全国に出店していたサティ、リーズナブルな価格でありながら質の良い商品を販売することで定評がありましたが、2001年にマイカルが破綻、当時は小売業界最大規模の破産と言われました。
イオンの支援により再建が始まり、2011年にはイオンリテールがマイカルを吸収合併しました。現在サティの名前は消えています。
閉店する店舗が増えている
かつては盤石と思われた有名デパートが消えています。それぞれにさまざまな事情があるようですが、やはり時代の流れには勝てなかったのでしょうか。経済圏がネットへと移行する中、デパート業界の苦境は続きます。
文・しらいはるか