長引く新型コロナウイルスの流行と、停滞する経済。経済対策の一環としてよく聞くようになったのが「給付金」「補助金」「助成金」という言葉です。これらは全て「お金」を支給するものですが、使われ方が微妙に異なります。 「給付金」「補助金」「助成金」、それぞれどのように違うか分かりますか? 経済対策で存在感が高まった給付金や助成
長引く新型コロナウイルスの流行と、停滞する経済。経済対策の一環としてよく聞くようになったのが「給付金」「補助金」「助成金」という言葉です。これらは全て「お金」を支給するものですが、使われ方が微妙に異なります。
「給付金」「補助金」「助成金」、それぞれどのように違うか分かりますか?
経済対策で存在感が高まった給付金や助成金
給付金・補助金・助成金とは、国や自治体が事業主や個人へ支給するお金のことです。融資とは異なり、いずれも返済は不要です。
まず「給付金」とは、条件を満たす場合に申請すれば支給されるお金です。給付金には個人を対象としたものが多く、雇用保険料を財源とする失業等給付などがあります。2020年には新型コロナの緊急経済対策で住民1人あたり10万円の「特別定額給付金」が支給されました。
次に「補助金」とは、国や自治体の政策目的に合う事業をサポートするお金です。補助金を受けるためには厳しい審査に通過しなければなりません。事業を開始後も数回の報告が求められ、補助事業が適正に行われたのが認められると、経費の全部または一部が交付されます。
最後に「助成金」とは、一定の要件をクリアする事業者に支給されるお金です。助成金は雇用関連によく使われています。例えば「雇用調整助成金」は、事業が縮小しながらも従業員の雇用を維持する事業者に対して、休業手当を助成する制度です。現在はコロナ特例で受給要件が緩和し、助成率および上限額が引き上げられています。
解答:「給付金・補助金・助成金」の違いとは……
「給付金」は比較的簡単に受給できるお金で、「補助金」は厳しい審査に通過した事業だけが受給できるお金です。細かい受給要件があっても、合致すれば支給されるのが「助成金」です。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年2月9日公開記事)