「ADR/米国預託証書」外国企業の株式を裏付けに発行されたドル建て預かり証

2022/02/11 20:00

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ADRとは、米ドル建ての記名式譲渡可能な預かり証のこ とで米国預託証と呼ばれています。American Depositary Receiptの略語で、ニューヨーク証券取引所に上場し株式同様に売買されています。 もとは、アメリカの投資家が外国企業にドル建てで容易に投資できるように作られた仕組みです。 外国企業の株式を裏

ADRとは、米ドル建ての記名式譲渡可能な預かり証のこ とで米国預託証と呼ばれています。American Depositary Receiptの略語で、ニューヨーク証券取引所に上場し株式同様に売買されています。 もとは、アメリカの投資家が外国企業にドル建てで容易に投資できるように作られた仕組みです。

外国企業の株式を裏付けに発行された米ドル建ての預託証券

ADRの発行は、まず銀行が米国以外の国で設立された外国企業の株式を現地で買い付け、株券を預託銀行である信託銀行などに預けます。買い付け銀行は、預けた外国企業の株式を担保に所有権を示す預かり証である預託証券(Depositary Receipt)を発行します。この預かり証が米国で発行されることから米国預託証券(American Depositary Receipt)と呼ばれています。

ADRでは、日本で取り扱いのない国の外国企業を購入することも可能

ブラジルの石油大手ペトロレオブラジレイロや中国のオンラインマーケット大手アリババなど世界で活躍する多くの優良企業がADRを発行しニューヨーク証券取引所で株式同様 に売買されています。日本の企業では、トヨタ(7203)やキャノン(7751)などが上場し ています。企業にとってADRは、米国での知名度向上や資金調達の手段のひとつとなっています。 ADRは日本の証券会社を通して購入ができ、購入者は、配当や分割などの権利を得られます。【お金の単語帳】