「PTS/私設システム」取引所外で時間外に売買を行うシステム

2022/02/12 20:00

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PTSとは、Proprietary Trading Systemの略称 で株式等の売買を取引所外で行うための証券会社内に設けた取引システムの呼称です 。PTS取引が行えるのは、Cboeジャパン(旧チャイエックスPTS) とジャパンネクストPTS(JNX)の2市場 で、限られた証券会社からのみ発注が可能です 。購入した株

PTSとは、Proprietary Trading Systemの略称 で株式等の売買を取引所外で行うための証券会社内に設けた取引システムの呼称です 。PTS取引が行えるのは、Cboeジャパン(旧チャイエックスPTS) とジャパンネクストPTS(JNX)の2市場 で、限られた証券会社からのみ発注が可能です 。購入した株は、配当株主優待の権利を得ることができます。

PTSを利用するメリットとデメリット

メリットは、証券取引所の取引時間外(売買立ち合い前・昼休み・大引け後・夜間)や休日でも株の売買が可能な点です。欧米の株式市場は夕方から夜にスタートしますが、日本の取引時間外でも海外のリアルな株価動向を見ながら注文ができます 。また、日本の多くの企業は15時以降に決算発表を行いますが、決算内容を見たうえで翌日の取引所が開く時間を待たずに売買することもできます。魅力のひとつとして、取引手数料率が低く設定されていることも挙げられます。

デメリットは、すべての銘柄が対象ではなく売買可能な銘柄が限定されていることです。P TS取引を導入している証券会社は少なく、市場参加者が少ないため売買が成立しない場合や値動きが大きくなるリスクがあります。【お金の単語帳】