「購買力平価説」一物一価に基づいた交換為替レート

2022/02/15 16:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/dPKChdAbSyG4T9QH2_L5PQ.jpg
購買力平価説とは、商品やサービスなどの価格に注目して各国の物価水準から為替レートを求める考え方です。スウェーデン出身の経済学者グスタフ・カッセルが提唱した理論で英語ではPurchasing Power Parityと表記されるため、略して「PPP」とも呼ばれています。 購買力平価は、二国間で同商品を同値段で買うための

購買力平価説とは、商品やサービスなどの価格に注目して各国の物価水準から為替レートを求める考え方です。スウェーデン出身の経済学者グスタフ・カッセルが提唱した理論で英語ではPurchasing Power Parityと表記されるため、略して「PPP」とも呼ばれています。

購買力平価は、二国間で同商品を同値段で買うための交換為替レート

購買力平価は、同じ商品の価格は世界中どこでも同じ値段になるという「一物一価の法則」に基づき、自国と他国の購買力が等しい水準になるような交換為替レートです 。モノやサービスの値段を基準にして為替レートが決められ 、日本である価格で買える商品が他国ならいくらで買えるかを示すときの為替です。

英国経済誌エコノミストが発表する「ビッグマック指数」は、購買力平価説を応用した指数として有名です。ビッグマックは、世界各国のマクドナルドでほぼ同一品質で販売されていることから、自国との価格を比べることで各国の経済力や為替レートの適切な水準(適正為替レート)の判断基準として使用されています。

購買力平価は、自国と他国間の為替レートの目安となる値のひとつとされ、中長期的な為替の変動を予測する指標とされています。 【お金の単語帳】