「通貨スワップ」異通貨間で金利と元本を交換する

2022/02/15 20:00

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通貨スワップとは、通貨を対象としたデリバティブ(金融派生商品)のひとつでカレンシースワップとも呼ばれます 。異なる通貨間で将来得る予定の金利と元本を一定期間内においてお互いに交換する取引です 。元本の交換は、スワップ開始時と満期時に行われます。 通貨スワップは、資金調達コストを抑えるための相対取引 通貨スワップが行わ

通貨スワップとは、通貨を対象としたデリバティブ(金融派生商品)のひとつでカレンシースワップとも呼ばれます 。異なる通貨間で将来得る予定の金利と元本を一定期間内においてお互いに交換する取引です 。元本の交換は、スワップ開始時と満期時に行われます。

通貨スワップは、資金調達コストを抑えるための相対取引

通貨スワップが行われる例としては、日本企業が米ドルでの支払いが発生した場合、米国内の銀行から借り入れをするか米ドル建て債を発行して資金調達が発生する場面です。日本企業は米国内では外国企業とみなされるため信用リスクが上がり銀行の貸出し金利や債券発行時の表面金利が高く設定されます。

米国企業も日本では同じことが起こるため、通貨スワップを利用し元本と金利の交換を行います。日本企業は、国内で米国企業よりも低金利で日本円を調達し、米国企業は、米国内で低金利のドルを調達しそれぞれが調達した資金と利息を交換することで、どちらの企業も他国で直接資金調達をするよりも調達コストが抑えられます。

通貨スワップは、取引所外で当事者間の直接取引(相対取引)で行われ、期間や条件などは当事者間で取り決めます。 金利は、固定金利同士しより変動金利同士の交換が最も多いで す。【お金の単語帳】