新設住宅着工件数とは、国土交通省が毎月公表している国内で着工された床面積10平方メートル以上の新設住宅の件数です。

着工件数や前月比の増減数を建築様式別（戸建てやマンションのような集合住宅など）や地域別に公表します。新設住宅には、新築だけでなく増改築により住宅の戸数が増えた分も対象となります。

新設住宅着工件数は景気の先行きを反映

住宅の建設には設備や建材、部品が多く使われ、また購入と同時に家具や家電、自動車などを買い替える世帯も多いため、新設住宅件数の大幅な増減は内需へ大きく影響を及ぼし、GDPを上下させる要因になります。

新設住宅への投資の動向は金利や景気動向にも左右されます。低金利であれば住宅ローンの支払利息負担も少ないため、投資しやすい状況になります。景気が悪ければ先行き不安から投資は控えめになります。

新設住宅への投資は国民の購買意欲の表れでもあるため、新築住宅着工件数は景気の先行指標の目安のひとつとして注目されています。【お金の単語帳】