「為替ヘッジ」外貨資産の円換算時の円高による損失回避

2022/03/29 19:00

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為替ヘッジとは、為替変動による外貨資産の円換算時の影響を回避することです。 外国株や外国債など組み入れた運用をする場合、為替レートを用いた外貨の購入が必要でまた外貨から円に戻す場合も為替の影響を受けます。 購入した外貨資産の価値が変動せず為替が購入時より円安であれば、円換算をした場合資産は増えていますが、円高であれば資

為替ヘッジとは、為替変動による外貨資産の円換算時の影響を回避することです。

外国株や外国債など組み入れた運用をする場合、為替レートを用いた外貨の購入が必要でまた外貨から円に戻す場合も為替の影響を受けます。

購入した外貨資産の価値が変動せず為替が購入時より円安であれば、円換算をした場合資産は増えていますが、円高であれば資産は目減りしています。主にこの円高による資産への影響を抑えて円ベースでの資産価値を目減りさせない役割をするのが為替ヘッジです。

為替ヘッジの有無は投資家が選べる

為替ヘッジは主に海外資産で運用する投資信託の中に組み入れられることが多く、同銘柄の投資信託でも“為替ヘッジありコース”と“為替ヘッジなしコース”があり、投資家が選べる場合もあります。

為替ヘッジあり」は一般的に、投資家が円安による差益を享受するより、できるだけ円高による損失を抑えたい場合や、将来的に円高になることを予想している場合に選ばれます。

一方の「為替ヘッジなし」は、投資家が将来的に円安になることを予想していて、外貨資産の値上がりだけでなく為替差益を十分に享受したい場合に選ばれます。

為替ヘッジは、外貨の先物取引オプション取引を利用するため取引コストの負担が生じます。為替リスクの低減を目的としていますが。完全回避はできません。【お金の単語帳】