ちょっとした行動で、その人の人となりが出てしまうものです。自分にとっては普段通りで何も問題ないと思っている行為が実はマナー違反で、他の人から「育ちが悪い」と認定されることもあるかもしれません。そこで今回は、居酒屋で絶対にやってはいけないNG行為を3つ紹介します。
上座に座ってしまう
お酒の席では「無礼講」という言葉がよく使われますが、実際にはそうはいかないものです。席に通されるがまま出入り口からもっとも遠い席に座っていませんか?席には上座と下座があり、取引先の人や上司など目上の人に上座に座ってもらうというマナーがあります。
厳密には、上座のなかでもさらに順番などがありますが、基本的には出入り口に近い方が下座と理解しておけば、上座に座ってしまう心配はないでしょう。
ドリンクがきたら乾杯を待たず飲んでしまう
次に気をつけたいのは、乾杯の動作。自分のドリンクがきたからといって、乾杯せずに飲んでしまうのは育ちが悪いと思われてしまうNG行為です。すべての参加者にドリンクが行きわたり、乾杯の挨拶があってから口にしましょう。
また上司とグラスを合わせて乾杯する際は、両手でグラスを持ち、上司のグラスよりも少し下げて乾杯するのが正しいマナーです。
片手でビール瓶を持って注ぐ
毎回お酒がグラスでくるとは限りません。ビール瓶からグラスに注いで飲むこともあるでしょう。その際に、片手で注いでいませんか?片手でビール瓶を持ってグラスに注ぐ行為はNGです。
ビールを注ぐ際は、片手でビール瓶を持って、もう片方の手はそっと添える程度に持ちましょう。ビール瓶のラベルが上にくるように持っていると、どの銘柄のビールを注いでいるのかが分かるので、さらに好感度がアップしますよ。
面倒なマナーもさりげなくこなせるのが大人の証
お酒を飲む際に「そんなことを気にしないといけないのか」と嫌になってくる人もいるかもしれません。しかし、社会に出れば、気心の知れた仲間だけではないことを知っておきましょう。取引先の方や上司となると、年代やこれまでの環境なども違います。そのため、あなたの行動を見て、一瞬で育ちが悪いと判断してしまうかもしれません。「育ちが悪い認定」をされないように、基本的なマナーを覚え、さりげなくできるようにしておくと良いでしょう。
文・山村望愛
(2022年5月29日公開記事)