銀行の通帳(以下・通帳)を家のどこに保管していますか?今保管している場所は意外と泥棒に狙われやすい場所かもしれません。
この記事では、泥棒に狙われやすい「通帳の絶対NGな保管場所」を3つご紹介します。あわせて、通帳を保管する時の注意点もお伝えします。
1 仏壇や神棚の中
仏壇や神棚の中に通帳を保管するのはNGです。特に高齢者は注意しましょう。
高齢者には通帳などの貴重品を仏壇や神棚に保管する人が多くいます。泥棒はそのことを承知しており、高齢者の家ではまず仏壇や神棚を漁ると言われています。
そのため、仏壇や神棚に通帳を保管している場合はすぐ別の場所に通帳を移動しましょう。
2 鍵がついていない収納家具
「鍵がついていない収納家具」に通帳を保管するのもNGです。
たとえば、こんな場所に通帳を保管していないでしょうか?
・たんすや衣装ケースの引き出し
・クローゼットの奥
・食器棚の引き出し
・本棚
泥棒はまずそれらの場所をターゲットにします。通帳を見つけやすく、盗むのも簡単な場所だからです。
そのことを警戒して、本の中など本人でも忘れてしまいそうな場所に通帳を保管する人もいます。しかし、泥棒はプロですから、通帳がそのような場所にあっても簡単に見つけ出して盗んでいきます。
3 鍵がついていない箱
薬箱や化粧品ケースなどの「鍵がついていない箱」も泥棒が通帳を見つけやすい場所です。特に、透明な箱に通帳を入れてはいけません。泥棒に「盗め」と言っているようなものです。
また、箱ごと泥棒に盗まれる可能性が高いので、金庫以外の箱は通帳の保管に不向きです。
通帳を保管する時の注意点
以上のことをご理解いただいた上で、通帳を保管する時の注意点をお伝えします。
通帳と銀行印は別の場所に保管する
通帳と銀行印は必ず別の場所に保管しましょう。通帳と銀行印を銀行窓口に持参すれば、それが盗品でも口座からお金を引き出すことは容易だからです。
近年は、窓口で口座からお金を引き出す際のルールが厳格化しており、一定額以上の引き出しについては本人確認書類の提示などが必要です。
ただ、少額の引き出しだと本人確認書類の提示が不要なケースもあり、そこで被害に遭う恐れがあります。
そのような理由から、通帳と銀行印は別々に保管するのが鉄則です。
金庫や鍵つきの引き出しに保管する
通帳の保管場所で比較的安全なのが、金庫や鍵つきの引き出しです。それらの場所は開錠に時間がかかるため、泥棒には意外と手を出しにくい場所なのです。
金庫や鍵付きの引き出しにしまうことで、通帳を盗まれる可能性がゼロになるわけではありませんが、盗まれるリスクを最小限にすることはできます。
泥棒に通帳を盗まれてお金を不正に引き出しされないためにも、以上の2点はぜひ守ってください。
文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
(2022年5月29日公開記事)