取引先との接待の際に、正しいマナーで対応できていますか?少しの油断で、取引先の方の気分を害したり、基本的なマナーすらできない「育ちが悪い人」の烙印を押されたりするかもしれません。そこで今回は、接待で絶対にやってはいけないNG行為を3つ紹介します。
お客様より先に料理を食べる
取引先や年長者の方と一緒に食事をする際は、先に相手が料理に手をつけてから食べるようにしましょう。日本に昔からあるマナーで、相手を敬う意味があります。また、料理よりも相手と話をすることを目的に来ていることを表現する意味も隠れています。
待っても相手が料理に手をつけないようなら、「お料理が冷めないうちにお先にどうぞ」と料理をすすめましょう。
スマホをテーブルに置く
常に近くに置いておきたくなるスマホですが、特に接待の時は、スマホをテーブルの上に置くのはNGです。スマホばかり気にしていると、接待している取引先の方よりも重要な連絡を待っていると思われても仕方ありません。
接待中に大切な連絡が入る予定ならば、バイブ音にして取引先の方から見えにくいひざの上や足元に置きます。特に連絡が入る予定がないならば、サイレントモードにしてバッグに入れておくと良いでしょう。
こぼさないために手皿をしてしまう
こぼさないできれいに食事しようと、とっさに手皿をしていませんか?実は和食の場合、手皿はマナー違反です。手が汚れてしまうことも理由の1つですが、もう1つ理由があります。
汚れた手はおしぼりで拭くことになりますが、そもそもおしぼりは、食事をする前に手を拭くためのもの。おしぼりに醤油がつくとその汚れを落とすのは誰でしょうか。つまり、お店の方に迷惑がかかるのです。
そういった配慮を含めて手皿はNGです。和食をいただくシーンでは、こぼさないために小皿を使い、小さめの器であれば器を持って食べるようにしましょう。
どのマナーも些細なこと!でもそれが分かれ道
どのNG行為も、ついしてしまいがちなものばかりです。しかし接待を成功させるためには、取引先の方に気持ち良く食事をしていただき、有益な話し合いをすることが重要です。
話し会いをする前に些細なマナー違反から「一瞬で育ちが悪い認定」されてしまうと、スタートラインにも立てません。大人の対応として基本的なビジネスマナーを理解し、意識して注意しましょう。
文・山村望愛
(2022年6月17日公開記事)