投資ではリスクはつきものだが、特に投資初心者の場合、失敗につながりやすい行動パターンがあるので注意が必要だ。どのような行動が当てはまるのだろう?
行動1 金融商品の特徴をよく理解せずに買う
金融機関の窓口などで投資の相談をすると、おすすめの金融商品を紹介されることもあるだろう。
しかし、商品の特徴をよく理解せずに買ってしまうことは避けよう。おすすめ商品としても、自分に合っているとは限らないからだ。
例えば、自分の「リスク許容度」よりもはるかにリスクの高い商品に投資していたことに後から気づき、後悔するケースがある。リスク許容度とは、どれくらいまでなら投資元本がマイナスになっても受け入れられるかという度合いのことだ。
行動2 値動きを見て自分のタイミングで投資する
投資と聞くと、値動きをチェックして自分のタイミングで買うイメージを持つ人もいるかもしれない。
しかし、値動きを見極めるのはプロでも難しく、投資初心者が見極めるのは現実的ではない。
初心者には「積立投資」が適している場合が多い。これは、一定額を定期的にコツコツと購入し、購入のタイミングを見計らう必要がない投資手法だ。
行動3 まとまったお金を一度に投資してしまう
投資に対して、10万〜100万円単位のまとまった元手が必要というイメージを持つ人もいるだろう。
まとまった金額を一度に投資して大きな利益を得られることはあるが、逆に大きな損失を出すリスクもある。「分散投資」をしたほうがリスクは小さくなる。
分散投資とは、投資するタイミングや投資対象をいくつかに分ける手法だ。金融商品の基準価格は常に変動するが、分散投資をすることで、安いときには多い口数を、高いときには少ない口数を買える。
例えば30万円を投資する場合、一括で投資するよりも、6ヵ月に渡って5万円ずつ投資するほうがリスクは小さい。
行動4 値動きに敏感になってすぐに売却する
投資初心者の場合、運用に慣れていないため値動きに敏感になってしまうことが多い。
値下がりしたからといってすぐに売却すると、損をすることになる。売買を繰り返すと、売却してから再び購入するまでに資産が増える可能性を取り逃がしてしまうかもしれない。
このような状況では、長期に渡って金融商品を保有し続ける「長期投資」を意識することでリスクを抑えられる。金融商品は短期的に見ると、リターンが大きく変動することがある。しかし、10年単位で見れば、リターンの振れ幅が小さくなるからだ。
投資で失敗しないためには「長期・積立・分散」が基本
投資で失敗するリスクを減らすためには、上記の行動パターンを避け、長期・積立・分散投資を心がけよう。
リスクをできるだけ回避した投資をしたい場合は、買い物でたまったポイントやおつりを投資に回せる「投資アプリ」から始めてみることも一つの選択肢だ。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年7月6日公開記事)
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